柔道練習96回目『スピード重視の打ち込み』

就職が決まって時間に余裕ができそうだというSさんが道場OBとして来館。
また1人大人の練習相手が増えた。
練習環境がどんどん充実してくる。ありがたい。


子供たちの練習後、打ち込みを中心に練習した。
怪我から復帰したTさんには、疲れない打ち込みを教わった。
形とスピードを重視する打ち込みで、筋力を多く使わないのでたくさん練習出来る。
おっさんには重要な要素だ。
形が出来てきたらパワーアップを兼ねて負荷を上げていってもいいだろう。

背負い投げの足の位置、体落としの足の位置を確認できた。
相手に近づきすぎると重たいし、実際に投げることも出来ない間合いになってしまう。
私の場合はもう少し相手と離れた位置で打ち込みをすると良いようだ。

技の研究稽古では、奥襟を叩かれた瞬間の投げ技を練習した。
BJJの動画で見た投げ技で、受けたTさんが面白がっていたし、乱取り中に出しても有効そうだった。
奥襟を取りに来た腕にぶら下がるようにしながらブリッジの体勢に入って相手を捲き込んで投げる。

組み手争いで奥襟を取られてから位置を下げる方法を練習したが、Tさんはそれをさせない技術を持っていて、1度取らせてしまったらなかなか簡単にはいかないものだと実感した。
それでもTさんからは相手の手首を押さえて落とす方法を教わったのでこれも有効に使っていきたい。
ただ、私の場合は充分に組ませてもらったところから投げる技がまだ出来ていないので、乱取りでは出来るだけ組んで技をかける練習をやっていきたい。

Sさんには『空気投げ』も体験してもらった。
初めて受けるというSさんの感想は、『けっこう跳ぶんですね』というものだった。
Tさんにも見てもらいながら全方向の『空気投げ』を説明したところ、斜め前方向の『渦落』と後ろ方向の『浪落』がそれぞれ『支釣込足』と『小内刈』に繋がる点について面白がってもらえた。
つまり、足をかけないで投げられるように練習しておけば、足をかけて投げるのはより簡単に出来るようになるという理屈だ。
さらに最新の『空気転がし』についても共感を得られた。これはゆっくり相手を崩し続けて転がす事が出来る技の質を身につければ、そのスピードを上げたときの投げの質も変わるというもの。
特に中心を捉え続けるという説明は、柔道でも感覚的にはやっている。
色々な技で胸や背中を合わせるという説明をされることがあるが、相手の中心を捉えると言い換えても良いだろう。

『謙譲の美徳』による『渦落』
引かれた相手の両足が浮いてくる『謙譲の美徳』による引き付けから、一連の動きで『渦落』で投げるところまでを受けてもらうと、Tさんは笑いだしてしまうほど変な感覚だったようだ。
乱取り中に出せるようになったら面白そう。


最後にTさん、Sさんと乱取りをやって終了。

寝技の練習もやりたかったが、次の楽しみにしておこう。

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