柔道練習114回目『乱取りで柄杓投げ』

背負い投げの打ち込み
久しぶりにSさんが参加され、打ち込みからもっと低く入っては?とアドバイスをもらった。
なるべく低くしゃがみきるくらいの感覚で入るといいようだ。

乱取り
乱取り練習を試合モードで思い切り動いてみた。
Sさんは格上なのでいつも通りと言えばいつも通りだが、全く歯が立たず私がバテて止まったところを大内刈で倒されてしまった。
一回でへとへとになるほど消耗したが、組んだらなるべく近づいていったほうが今の自分にはチャンスがあるとわかり、それなりの収穫もあった。
ただわたしの場合、これといった得意技が無いので終始相手にとって怖くないという、そもそものところが改善ポイントなのは練習不足を痛感するところだ。
一本目が終わったところで、見学に来ていた柔道経験者のお父さんが空気投げに興味があると言うことで説明をすることに。
話の流れで甲野先生の『柄杓投げ』も実演しながら説明したが「何で投げられたのかわからない」という感想だった。
道場の皆さんから「これは使えますよ!」と技にはお墨付きをもらったが、「乱取りだと出ないんです。」と苦笑いするしかなかった。
それでもパパさんたちが「いや使えるんじゃないですか?」と言われるので、それならばと『柄杓投げ』をやるつもりの体でもう一本乱取りをすることにした。
相手は先ほど歯が立たなかったSさんだ。

始めてすぐに『柄杓投げ』が決まり、道場に「おぉ!」と歓声があがる。
先ほどまでとはやり易さが全く違う。
また『柄杓投げ』が決まった。
今度は『帯取り返し』からの抑え込みと、3分の乱取りで三本も投げる事が出来た。
『浮落』は決まらなかったが大きく崩す事が出来た。
この技は仕掛けるのも難しかったから、随分と動けていることになる。
わたしも自分で驚いたが、Sさんも驚かれたようだった。
「今のほうが強力だし、技の止め方がわからない。」
一本目の苦しさが嘘のように息もあがらない状態で二本目を終える事が出来た。
これは大きな変化が訪れた気がする。

柄杓投げ
相手十分に組んだところから引き手の手の甲、釣り手の親指の背を相手に触れたまま右組手なら右足左足を歩み足で進める。左足が着くと同時に体を転回させながら相手を引き落として投げる技。

武術研究家の甲野善紀先生に教わった形だ。

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