バク転教室

2017年スタントアワードを受賞するほどの世界的スタントマンである浅谷康さんの帰国に合わせて開催されたバク転教室に参加できた。
バク転教室は行きたいと思いつつ都合が合わず、今回初参加。
地球体操も楽しかったが、これも楽しかったし行ってよかった。

浅谷康さんが受賞した作品がこちらの「Hacksaw Ridge」開始12秒くらいに炎の中から吹っ飛んでくるのが浅谷さんです)。

背中をつけてから重心移動と背骨を丁寧に感じる運動。

そこから跳ね上がる運動。腰が落ちてこないように、腰を引かない。
頭を持ち上げると腰が上がらないので肩と頭は床につけたままにしておく。

倒れる恐怖心を無くす練習
マットに後ろ向きにバタンと倒れる。
ここでも腰を引かない。
マットに前向きに倒れはじめて、着地前に体を捻って後ろ向きに着地する。
リラックスしていないと間に合わない。
ジャンプして前向きに飛び込んで、着地前に体を捻って後ろ向きに着地する。

後ろ方向に飛ぶ練習。
倒れ始めて前に戻れなくなったのを感じて後ろ方向に飛ぶ。

段差転がり。
自分が先を把握しながら転がり続ける。

バク転(補助付)
安全ベルトを装着して、成人してからは恐らく初めてのバク転挑戦。
速度が必要なので思いきりよく。
手と顔を後ろに反り続けて床に付くまでその姿勢をとる。
手が付いたらそこから床を押して、足の着地点が手からなるべく遠くになるようにする。
練習は楽しくやれてもいきなりバク転には苦戦するだろうと思っていたが、
想像以上にバク転を体験できて楽しかった。

注意点
腕の振り上げを「2倍速で」「暴力的に」と言われた通り、思い切りやる事。
上ではなく斜め後ろに跳ぶこと。
腕の位置は肩にはめて固定すること。逆立ちできる位置にしておくこと。


わたしは柔道上達につながるであろうトレーニングとして、バク転、一輪車、ボルダリングを挙げているが、今回参加して確信した。
バク転は間違いなく柔道の上達に繋がる。
床の位置を把握して空中で体勢を制御する感覚は捨て身技を掛けるときや、自分が投げられつつあるときに、
どのような感覚でいられるかに大きく関係してくる。
三船十段のふわふわ受けの解明にも近づく技術と見ていいだろう。
今日の練習だけでも倒れてから床に付くまでの時間感覚が何倍にも高まった。
知覚出来る時間が増えれば同じ時間内にやれることが増える。

おまけ
練習終了後、浅谷さんに空気投げを体験してもらった。
前回と比較して上手になった、『小さくて早い空気投げ』の感想を聞きたかった。
スタントマンなので思いきり投げても支障ないと思ったが、仕組みは同じで安全に技の面白さが伝わりやすい『空気転がし』を掛けた。

受けた浅谷さんは、技を受けて転がりながら面白がって何度もリクエストされていたのが印象的だった。
『嘘じゃないよ!本当にかかってるんだよ、受けてみて!』
浅谷さんに促されて、3名いた女性の参加者にも技を受けてもらった。
1名、空気転がしが掛からない方がいたが、足の運びが柔らかい方だった。
投げてないので推測ですが、転がしではなく浮かし崩してから投げるようにしないと技がきかないように思えました。
他の2名のかたはコロコロ転がりながら不思議そうに楽しそうにされていた。
初めてのかたにも楽しんでもらえて、誰よりわたしが嬉しかった。
今度出る空気投げ研究のDVDでは終始真面目な顔で撮影しているのでこの楽しさが伝わりにくいが、実際受けてみると笑ってしまう方が多い楽しい感触の技です。

そうそう重心移動と言えばという事で、名古屋の山口先生がやっていた動きを見よう見まねでやっているわたしの宴会芸も見てもらったところ、
想像以上にウケていただいた。




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