多摩の稽古

■2008年11月18日 17:30~22:00
多摩の稽古。

最寄り駅から徒歩で向かう。
ここでも方向音痴ぶりを発揮し、逆方向へ向かうがコンビニで主婦に道を尋ね方向修正できた。
途中、自販機でスポーツドリンクを買うと"7777"のあたりが出て、水もGET。

道場付近に到着すると、中からそれらしき音と声がしたのでドアを叩く。
先生の声で「たいさんじゃないかな。」と中から聞こえドアをあけるとそこには先客のMさんとHさん、それから埼玉から来たというAさんが稽古していた。

離れの物置部屋で着替えて道場へ。
そうこうするうちにHくん、空手のIさんも到着。
これで全員揃った。

稽古内容は、いつもの通り流れのなかでやっていく。
体術あり、剣術あり。
この日は手裏剣術を間近で拝見する事が出来た。

Aさんは合気道の道場を構えている方で、10月に先生のところをたずね始めたばかりだという。
硬い技ではない、柔らかい感触の技に触れ、強い刺激を受けているようだった。

この日も『成長株』と紹介されこの面々の中では恐れ多いという感じがしたが、
まあ、誰と比べてというわけではなく以前の私と比べてということだから素直に評価は受け取って(要は浮かれて)おきたい。

しかし、空手のIさんと『やりあってみなさい』と言われたのには参った。
とりあえずやってみるもIさんの動きと迫力に手が出せない。
そうこうしているうちに我慢できなくなった(?)Iさんの反撃にあい、
寸止め損なった拳がお腹にヒットしたところで、終了(笑)
いい経験になりました。

ここ数ヶ月やり始めた体術の形で上からしっかり押さえられた手を上げるというのを受けた。
どう押さえても押し返されてしまう。
いや、押し返される感触があれば抵抗しようもあるはずだが、抵抗出来ずに戻される感じだ。
実に不思議な感触なのだが、どうもこの技私にも出来そうな気がしてならない。
先生も『この技は見た目ほどたいしたあれではない』と仰っていたからそんな気がしているのかもしれないが。
この日も出来そうな気がして、H君に受けをとってもらったが、全部止められた。


駅から逆方向に向かったことといい、どうも私の勘は当てにならない(笑)
出来なかったにも関わらず出来そうな気が収まらないので、
Mさんにそう言ったら『出来そうに思えるってことは出来るのよ。』といわれた。
そのうち出来るようになるかも知れません。

Aさんと正面の斬りというか一畳相撲みたいなことをやった。
またも先生から『この人はなかなか粘り強い』といわれたから、簡単に倒れるわけにはいかない(笑)
しかし、Aさんは合気道の道場を構えているだけあって強い。
懸命に粘るも最後にはやられてしまう。
『骨盤おこし+井桁』も試した見たが、どうも力んでしまって腕が張ってくる。
『井桁』は力まないが大前提で動けるようになってくると思っているので、これではちょっと検証できたとは言えないなぁ。
Aさんも力んでしまったらしく、『普段は力むことはないのですが、さすがですね。』やら、
『うちの高段者よりもあるいは。』とか言われて、またまんざらでもない気持ちになってしまう。
このおだてられてその言葉のままいい気分になってしまう性分は我ながらあまりかっこよくないと思うのだが、
なんとかならないものか、、、まあ、いいか(治りそうもない)。


この日は普段ほとんどやらない剣術もたっぷりと受けさせてもらった。
剣術の受けは『打ち合い』で止められないものや、『鍔迫り合い』で潰されるものなど、色々見てきたがどうも受けが耐えようとする力の方向と、先生が動く方向が異なる為に耐えられないように思えていた。
そこで、打ち合いのときも鍔迫り合いのときも足が居着かないようにして、自由に動いて受けたところ
剣がはずれたり、潰されなかったりすることがあった。
少なからず有効なようだがこれは受けだから有効な動きであって取りであれば相手に方向の変化を察知される前に一瞬で対応出来なければ有効とは言えないだろう。
ここまで書いてこれは受けも言えるなぁと思った。

実際、鍔ぜりからの変化ではある方向への対処を行うと別の動きに対応出来ない体勢になりたちまち潰されてしまった。
次の動きにも対応出来ないといついていないとは言えないか。

この日は何と手裏剣も体験出来た。
先生のお手本を的の横でアクリル板を持って見学。
『肩が痛いんだよなぁ』という冗談(?)をいいながら何本か打って頂いた。
途中一本がギリギリをかすめて、私より周りがヒヤヒヤしたようだ。
私も数本打たせて頂いたが刺さらず。10本のうち2、3本刺さりはじめるとやめられなくなるそうだ。

お茶の後で少し稽古をして解散。実に4時間以上にもわたる贅沢な稽古だった。
この場で何が変化したというわけではないが、とても貴重な経験になった。

帰りは方向が同じだというHさんの車でなんと自宅近くまで送って頂いてしまった。
Hさんは私の実家と同じ市に住んでいるだけでなく、いつも通勤で利用している電車の運転をされている事が判明し、驚いた。
帰りの車の中でMさんと『一番の成長株は先生だよね』という話に一同納得。

■2008年11月25日
18:30~22:40
I女史情報
・腰の緊張をほぐす

・ストレートネック
タオルを丸太状に巻く。自分の頭の重さで首をストレッチ

Iさん合流
体術
かなり動けるようになっていて、自分でも驚いた。
この稽古中も自分自身進展が見られた。
・腕をはらう
・直入り身
・浪之下
全て追い越し禁止。
・ささげ持ち崩し 小さな円
・浪之下 小さな円に進化
・斬り込み入り身、一畳相撲 Iさんの受けでも崩れない。かなり粘れるようになった。
先生が途中で進化し、後ろではなく前に崩されるようになった。
ゆっくりいなされているような感じか。
付き合わずにいなせばいけるかも?!
今日は変化に対応できず。

・直入り身
技を受けるには技をかけなければならない。
斬り落としのようにして腕を払うと何度か止める事ができた。
しかしそれもつかの間、明らかにパワーアップした技に変化し、吹っ飛ばされた。
上下の動きに前後が加わった動きだそうだ。
つまり、私が斬り落としで止めているのは上下の動きのみであったという事。
前後の動きをのせることが出来ればまた止められるかも知れない。
・腕を払う
避けれないが居つかないようには動けるようになった。
居つかなければかなりさばける。
が、技の差は埋めがたい。並みの上のように侵入される。

・小手返し
技にきたところを浪之下の要領でかわすが、かわし続けているうちに技にかかっている感じだ。
途中で関節が極まるので崩れざるを得ない。

・両手押さえからあげる
粘るも上げられてしまう。
Iさんの人間ジャッキ式を受けるがこれも止められない。
で私もやってみるが、胸の高さまでしかあがらない。
Iさんが先生のを受けるが崩され方が人間ジャッキ方式とは異なる。
やはり技が存在するようだ。
私の「出来そうな監事」は人間ジャッキ方式のほうだったのかもしれない。
といってもまだ出来るようになっていないが。

・浪之下
足元を居つかせないように受けると良い感じで止められた。
「これならどうだー」を受けると崩された。
居ついてしまったか。

剣術
瞬速。全て瞬速であった。
剣を体幹部に寄せ、備えるも全く間に合わない。
この後受けた体術の見えないパンチも本当に全くみえなくなってしまった。
盲点が軌道に入っている?!

再び体術(順不同)
・競り合いのかわし
ギリギリまで向かっていってパッと折り畳むように見えた。
予測を外れた動きが目の前で見える為、酔ったような感覚になる。
尻餅をつくようにするとある程度はついていけるが、左右のバリエーションを増やされると対応が難しい。

・体の競り合い(ポジション取り)
相手が突っ込んで来るのに合わせ、浮きをかけて弾き飛ばす。
地面を蹴って突っ込むと、自分の力の分はじかれる。
浮きをかけて突っ込むと、止められる程度。

・ショルダーチャージ(腕をこっそり払う)
これと競り合いのかわしを一緒に使われると止められない。

・気づき
技を受けるには技をかける必要がある。
直入り身には斬り落とし
小手返しには浪之下
今の感覚で言うと
追い越し禁止には進入禁止か。
進入禁止は身体の感覚を頼りに力の片寄り、圧力の高まりを検知し、片寄りをなくすように、圧力が散るように調整する。
・その他
年内にもう一回あるそうな。是非呼んでもらいたい。
I女史、Iさんも組織の問題に直面し悩んでこられた方だった。

■2008.12.08
18:00~22:30
k2さん
H川君
H夫妻
Iさん

前日、メールで突然のお誘い。半ば無理やり早退し何とか稽古に参加できた。
道場につくと既にk2さんが到着。2人で掃除をしながら皆の到着を待つことに。
H川君が到着したところで稽古開始。
小手返しや、直入り身、払えない突き、浪之下を受ける。
先生の技の変革期に入っていた。キーワードは「ビル爆破」仕掛けを作っておいて順番に爆破させるそうだ。
仕掛けを作るのが大変そうだ。
もう1つのキーワードは「違和感」。相手に持たれた時、もたれている場所から別の場所に”もたれている感”を移す。そして移した先の違和感を消すように身体を調整してから動く。持たれ方や持つ人により違和感は異なるそうな。稽古の後半にはいつの間にかロケットの形になっていて発射させると話されていた。
先生はしょっちゅう電話で”呼び出し”がかかり席をはずしていたので自分の稽古も少しやってみた。

・辰巳返し
腕と身体がバラバラ。胸までしかあがらない。
・浪之下
脳内稽古をしていた3要素版。
k2さんには全く通らず。
腕を手前に足を踏んで前に、股関節を畳んで下に。
H川君には通ったが、、、


小手返し
座りではなんとか対応していたとおもったら、気がついたら手が極まっていた。立ちでは逃げているつもりがいつの間にか捕まっている感じ。

スポーツ選手は気持ちに余裕がないから却って理解が遅くなる。
私はただ好きでのびのびとやっているから伸びる(!)らしい。

■2008.12.16

・追い越し禁止、半身の井桁、一教の形から
・体幹と繋がる浪之上、身体が落ちる感じ
・辰巳返し
I君と。弓なりの受けには、背中と胸の前後の井桁。
先生と。人間ジャッキ。悪くないらしい。
・浪之下。体幹がU字型に繋がる。その流れを通すように先生が動くと『ドシッ』と重みが乗る。
・剣の速さ。起こりがなく何も間に合わない。
・体の入れ替え、かわす動き。
ギリギリまで当たる感じで。
・競り合い
手が上の場合、浮かされて抜かれる。
手が下の場合、おとりの手応えに騙されて抜かれる。
手で進路を防ぐ場合、背後に回られて抜かれる。
・牽制球の投げ方の応用で背後にターン。
追い越し禁止+井桁の一致は三要素同時に近い感触。
しかし異なるのは尾が体両手を使う点、
肘の侵入を手が止める事が出来る点、
右前の半身で右側は出続けるがいつの間にか左前の半身使いに切り替わっていて対応しきれない。
・平蜘蛛返し
柔道の大外刈りに来た足を掴んで平蜘蛛。
・正座崩し
投げに来たところを宙に正座して崩す技。
・剣をはずす
打ち込んで来た剣をはずす動き。
・小手返し
ますます抵抗の手がかりがなくなった。
・直入り身
追い越し禁止+井桁で強力になった。
浮きをかけて耐えようとしても身体ごと飛ばされる。
・払えない動き
追い越し禁止で整列しながらくると止められない。
・手裏剣
10本に3本ささるようになるととめられなくなる。
ささった!
・剣の動きの応用
様々な動きが剣の動きに繋がる。
抜刀
袈裟切り
・立ち蜘蛛返し
仕事は空中でしろ
落下中に技をかける
・県の動きが元になっているものが気づきが多いとの事
「木刀持っていますか」と聞かれた。買うか。
そういえば前回も「杖はやりますか」ときかれた。
もっとやらないとなぁ。

■2008.12.28

・手を掴む
「取り」「受け」ともに自分が過去最速となったか。
先生の受けは「逆手抜き飛刀打」で速度アップ
脱力をおこりとしてとらえる。

・小手返し
乗り越える。考えると難しくなってしまう。

・面打ちを避ける
追われてしまう。遠藤のコロコロPKと同じく、相手が動き始めるのを確認してから避けるとよいか?

・起こりのない拳
Mさんと。脱力して間合いをつめつつ手を伸ばすと侵入できる感じ。
間合いは足でつめるのではなくすべり落ちるような重心移動で。

・辰巳返し
腕を使う感じをなくすように。
1.姿勢のみでは胸までしか上がらない。
2・腕だけでは上げようとすると引いてしまう(押し込まれたら上がらない?!)
腕を引かないようにして、1.2を同時にやるとMさん、H川君の場合には上がった。
I君ならどうか?
※押し込んでくる場合は股関節の井桁で侵入する。

中島先生と
フィギュア8の動きで「浪之下」の形から手を動かす。
肩甲骨の動きを腰を伝って相手に移し、相手の肩をロックする。
胸を出して肩を下げておくとロックされない。
技を受けるのにも姿勢は重要だということだ。
お腹が減って手が震える人の技(?)。小さく震えながら技をかける。
・両手持たせささげ持ち崩し
H川君と。たって。
ヒンジ運動で試みるも方向が出てしまい止められる。
背中を動員させて斬り落としか浪之下のようにすると通るには通るが、、、
何か違う。
Kタカさんとやったように座りでやる方が良さそうだ。

・浪之下
H川君に最新版を受けてもらう。
やはり違うようだ。
甲野先生のはU字型に流れが出来るように。
中島先生曰く「乗り越える」だ。
腕が下がった分、身体はあがる。そして上がった分はまた腕へ流れていくように。

忘年会。
Hさんのビーフシチューが美味しかった。

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