M田さんやK三さんもいらしていて、メンバーも内容も濃い稽古になりました。
最後にウッチーさんへの用事も無事済ませることができたし!
この日はS水さんと稽古していて、ちょっと困った事に気がついた。
最近の気づきである『腰のゆるみ』を説明するのに、
以前の力みを再現して、今回の気づきと比較してもらうのが一番分かりやすいと思って色々な方に説明していた。
しかし、この日一番最後に説明したS水さんの時に、どうも以前の力みを再現しようとしても上手く再現出来なかった。
S水さんに『そんなにひどくなかったでしょう。』と言われながら、自分でもそう思っていた(笑)
考えて動いてしまうせいか、すっごく大げさに悪い動きをやってしまうか、前よりよくなった今の動きになってしまう。
レベルが違うけど、甲野先生がよく以前はこうだったと説明するときに”明らかに以前よりさらに駄目な動き”で説明している理由が少しわかった気がした。
変身!って感じですかねぇ(^^)
さて、変身し続けないと!
そう言えばS水さん、日頃のトレーニングの効果でしょう!以前よりもすごく丈夫になっていた。
S水さんのように自然に姿勢の力を出せる人がもっともっと増えれば、
姿勢だけで通っていた技も通らなくなる。
そうなれば以前心配していた「骨盤おこしただけで通っていただけの、技ではない技」は、勘違いすることがなくなるなぁ。
レベルアップの為には、みんなで上達するのが一番ですね。
この日の稽古は盛りだくさん&濃い目。
たくさんメモしておこう。
それにしてもポメラにしてから長かった日記がさらに長くなってしまっている。
ここから先は自分&長文日記を読んでも嫌にならない人向けです(笑)
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中島さんと。
骨盤おこし&稽古。
『井桁』
座りで手を伸ばす動きで、骨盤おこしの姿勢から、お尻を突き出すようにして動く。
胸を出すようにせずに、股関節からの折りたたみを上体に伝えるように。
この時の胸を出す動きは相手への働きかけが遅く、骨盤のかたむきの力を十分に伝えられない。
ただし胸から動き出した場合は、別。
この辺は気をつけておかないと。
M田さんと。
まさに「新・井桁術理」本の実演と解説となりました(^^)
4年半ぶりとは思えない動きと分かりやすい説明ありがとうございました!
『柾目返し』
ひょいと手をのばす。
M田さんは『手を伸ばすだけだから。』と言いながらまさにその動きをやってみせてくれるのだけれど、
私がやるとどうしても上方向の力感が出てしまう。
脳で『あげるな』と命令している時点でNGでしょう。
これは身体がわかってくれるのを待つしかなさそうですね。
『仙椎の軸立て』
正座で頭を押さえられた状態から立つ。
腰も首も曲げずにまっすぐ。
まっすぐになるだけではなく、真っ直ぐに保つべき方向を感じながらその方向に向かって真っ直ぐになるように動く。
軸を間違えたまま意地を張って動くと首を痛めるので注意が必要。
『正面の斬り』
正中面をあわせる。
軸立てを保ったまま立つ。
立つのだけれど、手が合わさり立てないので立とうとする
だけ。
手は立とうとするのに合わせて真っ直ぐに斬り下ろす。
『切り込み入り身(斬り落とし)』複数バージョン
・まっすぐ下ろす。
・いなしに対して、四方輪。
・回り込みに対して、胸を落とす。
胸を落とすを体感出来るとは!嵐さんありがとうございます!
胸を落とすでは、前段階として斬り落とそうとする手が相手の手によって止まったときに、
胸でつっかえる状態になっている事が条件。
肘や肩でぶつかっているときに胸を落としても相手に『胸鎖関節のずれ』が伝わらない。
つっかえをはずすのと斬り落としの動きを同時に行う。
『一畳相撲』
稽古中、M田さんにこれはどうやって稽古するのかと聞かれて考えた。
今までは意識していたのは、
・重心を下げること
・力まずに動くこと
ただこれだと、どちらかが崩れるまでと決めて始めると、
ある程度強い受けが出来るもの同士の場合、長期戦になったり寝技系の稽古のようになってしまう。
その時々でテーマを決めてやるのが良さそうだ。
例えば
・とにかく力まないで続ける
・絶対にいなさない
・手でつかまない(触れるだけ)
・右手と左手の圧を同じにする
とか。
K三さんと。
滋賀から「古武術 for Sports」のK三さんが来られていたので、稽古させて頂いた。
『受ける』
力んで構えると相手の動きを感じることが出来ずに結果として崩されたかどうかにとらわれてしまう。
柔らかく構えて、手の内の圧がなるべくかわらないように握っていると相手の力みや動きが伝わってくる。
これは技を教えてもらうときも同じ。
例えば中島さんの技を教えてもらうときに甲野先生の技を受けるように受けるとせっかくの繊細な感触を得られなくなってしまう。
本当は甲野先生の技を受ける時も当てはまるはずだけど、先生に「もっとしっかり。」とか言われると、、、(^^;
『浪之下』
まっすぐ下りてくる、ぶれない浪之下。
K三さんの技は、強く受けて動きがとまっても全く肩があがらない。
私が練りたい方向のこれぞ!と言えるいい技を受けることが出来た。
昨年一番の気づき(小手先系)はしばらく封印だな。
Iさんと。
『手を伸ばす』
力みなしで手を伸ばす。
Iさんは、ますます敏感になっている受けでピンポイントで力みの場所を指摘してくる。
とてもいい稽古になった。
こういう稽古をまぜると感覚が刺激されていいなぁ。
それにしても自分でもわかるかわからないかの力みというか意識した場所を指摘してくるのには驚かされた。
そのうち頭の中まで指摘されそうだ(笑)
『一畳相撲』
力みのないまま動く。
井桁の動きが力みにくいようなのでこれで稽古するのが良いようだ。
『剣避け』、『手取り』
Iさんと。
『剣避け』の受けから。
まず避けられない。
動きを見てからの反応では100%間に合わないので、
なんとか起こりを感じて避けようとするが、やはり間に合わない。
片手で竹刀を振っているとは思えない速さ。
取りのほうは、自分が遅すぎてやる気もおきない。。。
『手取り』の受け。
Iさんが手より剣の方が速いのと、私が剣より手の方が速いので相性が(私にとって)良かったようです(^^)v
しかし私からみて相当に速いIさんが私を速いといってくれても、
甲野先生からは全く逃げられないのだから先生のスピードがいかに異常かがわかる(笑)
ちなみに私の逃げ方は、
・Iさんから聞いた、宙をひっかく動きで動く
・見て動くのではなく、接触面の変化で動く
のようにやっている。
甲野先生風にいえばこれがレベル1。
最近試しているのはレベル2で、
接触面の変化を単純な「離れた」という皮膚感覚の変化ではなく、
視覚と触覚をあわせた雰囲気の変化のようにとらえて動くようにしている。
これにしてから逃げられる確率がかなりあがった。
見た目にはフライングに見えるときもあるかも知れないが、
一応相手からの合図をスタートとしている動き。
ちなみにIさんとやったのは終始レベル2(超本気)。
自分では遅いのがわかっていたので、こういうスピードを要求される稽古では取りを避けていたのだけれど、
やってみるとそんなに悪くないようだ。
実際、避けられたとはいえ方条さんに速いと言われると自分でもそんな気がしてきます(笑)
取りは「最短距離を進む。」の1点。
そのために、
・手は真っ直ぐのばす。
・それだけだと相手の手にぶつかるので、掴むために手首だけ別に回り込む。
を意識している。
いかに後者の動作を行うか。
この先の展開としては、(今は全然出来ていないけど)
・とにかく起こりを感じさせないようにする。
だなぁ。
それをどうするかが問題だ。
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