中島さんの技アリ企画シリーズ
先週参加した北川さん講師によるロシア武術「システマ」セミナーの話。
2つのテーマ、○(サークル)、□(スクエア)のうち今回参加したのは□。
素手でコンタクトすることに重点をおいた○に対して、
□は武器を用いたコンタクトがテーマ。
木刀、杖などの武器になるものを持参しての参加。
精密機械や危険じゃかければ武器として日用品を持ってきて良いとの事だったので、
私は電車通勤のサラリーマンらしく新聞紙を持参。
他の参加者もそれぞれ持ってきた武器でセミナーに参加した。
トレーニングナイフや竹棒などいかにも武器らしいものから、
マフラー、バナナケース、クレジットカードなどあらゆる武器が集結した。
中でも一目おかれていたのはT橋さん持参のコンビニセットだろう。
ペットボトル入りのドリンクやスナック菓子などコンビニで買い物をしたそのままの格好だ。
そんな感じでセミナースタート。
システマのトレーニングでいつも言われることはリラックス。
相手とのコンタクトで緊張しないように,
まずは武器に慣れるところから始まった。
・武器で自分をマッサージ。
・武器を頭に乗せたり、首に乗せたり、背中に乗せたりして歩く。
・床に置いた武器の上に寝て、手を使わずに身体の動きだけで前後左右に動かす。
このようにして武器になれていく。
最初に書いたが私の武器は新聞紙。
床に置いたときは、ぴったり張り付いてしまい動かなくて困ったが、
不思議と新聞紙を武器として認識し始めていた。
■一生ない体験
2人組でお互いの武器で相手をマッサージ。
私はコンビニセット持参のT橋さんとペアになる。
T橋さんが取り出したのは武器として使えそうなペットボトルではなくジャムコッペパンだった。
そんなもの持ってきていたのですか!?
こんな時こそのシステマ。
呼吸でリラックスだー!!と試みた。
「フーッフーッフー(システマの呼吸)、・・・ププーッ!!(笑)」
という感じがしばらく続いた。
後半は武器(ジャムコッペ)にも慣れて、まじめにマッサージを受けていたが、
むしろ後半のほうが面白い光景になっていたはずだ。
何となく一回り成長出来たか(笑)
こんなものでこんな事される(する)のは一生のうちもう無いだろう。
■今回の発見
毎回あらたな発見がある。
相手の攻撃と自分の身体の間に武器を挟んで受け流す。
という動きでは、なるべく自分に近いところで受けるようにすると良い。
相手が武器なので遠くで処理したくなるが、相手に変化する間を与えてしまう。
自分が攻撃するときも近くで処理するのが良い。
相手を近づけないように武器を遠くで使いたくなるが、
不自然に手を伸ばしてへっぴり腰になったり、体制が崩れてしまってはいけない。
動きの中での発見は、相手の攻撃を受け流した後、反撃を受けにくいようにするには、
受け流しつつ相手にぴったり寄り添うようにして、相手の武器と自分で、相手の身体を挟むように避難すると良いようだ。
この位置にこれれば相手の体制も崩しやすい。
相手を崩すときに言われるのが「相手の緊張しているところを見つけて崩す」ということ。
初めて言われたときはどこが緊張しているのかわからず、
自分のほうが緊張してしまっていたけど、
この日は今までになく普通の状態で動けていたように思う。
ここに来る前に半身動作研究会の稽古でやった”まかせる”稽古の余韻のせいかも知れない。
コツのような言い方をすると、相手の身体を立方体と見なして、対角線(点?)上に折れ曲がるように負荷をかけると崩れやすいのだけれど、
これも誰もが同じように崩れるわけではない。
システマの教えに従ってゆっくりやるとすれば、肩や腰などの関節部分1カ所に負荷をかけた状態で、
相手を観察するか、相手に次にどこを押される(引かれる)と崩れそうかを教えて貰うのが良いかも知れない。
実際、崩れなかったときに相手の方に聞いてみるとその通りに崩れたりして、良いトレーニングになったように思う。
つい聞きたくなるのが「具体的にどうやったら崩すことが出来ますか?」だけれども、
ここはぐっと我慢して「相手の緊張しているところを見つける」というポイントを見失わないようにしたい。
無限にある選択肢を数個増やしたところで本質的な上達は望めない。
と思いつつ、北川さんが行うデモンストレーションの動きをそのまま応用なしでパクったりして、
これもこれで良いと思ったり。
やれる範囲でやりながら楽しんでいきたいと思います。
■デモンストレーション
セミナーの最後で北川さんが「持ってきた武器で使って欲しいものがあればここでやってみましょう」と言ってくれた。
参加者のリクエストで”消しゴム”や”スナック菓子”が飛び出して、どうなることかと思ったけれど、
消しゴムの角で急所攻撃、スナック菓子を顔面に放り投げて目隠し攻撃など、その場にあるものでその場の状況に応じて動くというシステマを見せていただいた。
私も武器っぽくないもの代表として”新聞紙”をリクエスト。
受けのつもりでリクエストしたら、北川さんがナイフを構えて襲ってくる状況になってしまった。
この状況になった時点で呼吸が乱れていたので、自分自身まだまだ甘いなーと感じつつ、
ナイフを厚めに折り畳んだ新聞紙で挟むという試みをする。
続いて北川さんが新聞紙を取り、私が襲いかかる番。
北川さんは私の攻撃をぎりぎりで捌くと、
新聞紙をバッと広げて私の顔面を包んだ。
かと思った瞬間、地面に倒されて即タップ。
私は新聞紙しか見えなかったけど、周りで見ていた方にはとても参考になったのではないかと思う。
それにしてもシステマはいつ参加しても面白い。
■居酒屋にて
セミナー後の居酒屋でロシア帰りの皆様から聞いたお土産話がどれも興味深かった。
モスクワキャンプの動画を見せてもらったり。
Mカエル氏は技も下ネタもすごいらしい。
先週参加した北川さん講師によるロシア武術「システマ」セミナーの話。
2つのテーマ、○(サークル)、□(スクエア)のうち今回参加したのは□。
素手でコンタクトすることに重点をおいた○に対して、
□は武器を用いたコンタクトがテーマ。
木刀、杖などの武器になるものを持参しての参加。
精密機械や危険じゃかければ武器として日用品を持ってきて良いとの事だったので、
私は電車通勤のサラリーマンらしく新聞紙を持参。
他の参加者もそれぞれ持ってきた武器でセミナーに参加した。
トレーニングナイフや竹棒などいかにも武器らしいものから、
マフラー、バナナケース、クレジットカードなどあらゆる武器が集結した。
中でも一目おかれていたのはT橋さん持参のコンビニセットだろう。
ペットボトル入りのドリンクやスナック菓子などコンビニで買い物をしたそのままの格好だ。
そんな感じでセミナースタート。
システマのトレーニングでいつも言われることはリラックス。
相手とのコンタクトで緊張しないように,
まずは武器に慣れるところから始まった。
・武器で自分をマッサージ。
・武器を頭に乗せたり、首に乗せたり、背中に乗せたりして歩く。
・床に置いた武器の上に寝て、手を使わずに身体の動きだけで前後左右に動かす。
このようにして武器になれていく。
最初に書いたが私の武器は新聞紙。
床に置いたときは、ぴったり張り付いてしまい動かなくて困ったが、
不思議と新聞紙を武器として認識し始めていた。
■一生ない体験
2人組でお互いの武器で相手をマッサージ。
私はコンビニセット持参のT橋さんとペアになる。
T橋さんが取り出したのは武器として使えそうなペットボトルではなくジャムコッペパンだった。
そんなもの持ってきていたのですか!?
こんな時こそのシステマ。
呼吸でリラックスだー!!と試みた。
「フーッフーッフー(システマの呼吸)、・・・ププーッ!!(笑)」
という感じがしばらく続いた。
後半は武器(ジャムコッペ)にも慣れて、まじめにマッサージを受けていたが、
むしろ後半のほうが面白い光景になっていたはずだ。
何となく一回り成長出来たか(笑)
こんなものでこんな事される(する)のは一生のうちもう無いだろう。
■今回の発見
毎回あらたな発見がある。
相手の攻撃と自分の身体の間に武器を挟んで受け流す。
という動きでは、なるべく自分に近いところで受けるようにすると良い。
相手が武器なので遠くで処理したくなるが、相手に変化する間を与えてしまう。
自分が攻撃するときも近くで処理するのが良い。
相手を近づけないように武器を遠くで使いたくなるが、
不自然に手を伸ばしてへっぴり腰になったり、体制が崩れてしまってはいけない。
動きの中での発見は、相手の攻撃を受け流した後、反撃を受けにくいようにするには、
受け流しつつ相手にぴったり寄り添うようにして、相手の武器と自分で、相手の身体を挟むように避難すると良いようだ。
この位置にこれれば相手の体制も崩しやすい。
相手を崩すときに言われるのが「相手の緊張しているところを見つけて崩す」ということ。
初めて言われたときはどこが緊張しているのかわからず、
自分のほうが緊張してしまっていたけど、
この日は今までになく普通の状態で動けていたように思う。
ここに来る前に半身動作研究会の稽古でやった”まかせる”稽古の余韻のせいかも知れない。
コツのような言い方をすると、相手の身体を立方体と見なして、対角線(点?)上に折れ曲がるように負荷をかけると崩れやすいのだけれど、
これも誰もが同じように崩れるわけではない。
システマの教えに従ってゆっくりやるとすれば、肩や腰などの関節部分1カ所に負荷をかけた状態で、
相手を観察するか、相手に次にどこを押される(引かれる)と崩れそうかを教えて貰うのが良いかも知れない。
実際、崩れなかったときに相手の方に聞いてみるとその通りに崩れたりして、良いトレーニングになったように思う。
つい聞きたくなるのが「具体的にどうやったら崩すことが出来ますか?」だけれども、
ここはぐっと我慢して「相手の緊張しているところを見つける」というポイントを見失わないようにしたい。
無限にある選択肢を数個増やしたところで本質的な上達は望めない。
と思いつつ、北川さんが行うデモンストレーションの動きをそのまま応用なしでパクったりして、
これもこれで良いと思ったり。
やれる範囲でやりながら楽しんでいきたいと思います。
■デモンストレーション
セミナーの最後で北川さんが「持ってきた武器で使って欲しいものがあればここでやってみましょう」と言ってくれた。
参加者のリクエストで”消しゴム”や”スナック菓子”が飛び出して、どうなることかと思ったけれど、
消しゴムの角で急所攻撃、スナック菓子を顔面に放り投げて目隠し攻撃など、その場にあるものでその場の状況に応じて動くというシステマを見せていただいた。
私も武器っぽくないもの代表として”新聞紙”をリクエスト。
受けのつもりでリクエストしたら、北川さんがナイフを構えて襲ってくる状況になってしまった。
この状況になった時点で呼吸が乱れていたので、自分自身まだまだ甘いなーと感じつつ、
ナイフを厚めに折り畳んだ新聞紙で挟むという試みをする。
続いて北川さんが新聞紙を取り、私が襲いかかる番。
北川さんは私の攻撃をぎりぎりで捌くと、
新聞紙をバッと広げて私の顔面を包んだ。
かと思った瞬間、地面に倒されて即タップ。
私は新聞紙しか見えなかったけど、周りで見ていた方にはとても参考になったのではないかと思う。
それにしてもシステマはいつ参加しても面白い。
■居酒屋にて
セミナー後の居酒屋でロシア帰りの皆様から聞いたお土産話がどれも興味深かった。
モスクワキャンプの動画を見せてもらったり。
Mカエル氏は技も下ネタもすごいらしい。
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