半身動作研究会@恵比寿

先週参加した半身動作研究会@恵比寿の話。
残り時間30分という大遅刻で到着。

胸を上に伸ばすと、腕が楽に動く。
腕を楽に動かすと身体が楽に動く。


実感としては効果があると感じていたが、自分以外にも有効な気づきなのかが気になっていた。

参加されていたAさんに説明して、試してもらったところ、足のバタバタ感が無くなって、明らかに動きの質が変わった。
この気づきは私の思いこみではないらしい。

■太刀取り
そうとわかれば太刀取りへの応用を試したくなる。
Aさんと、以前方条さんに聞いた、剣はゆっくりだけど気配無く重力で振り下ろされる条件での稽古を行った。
この形で稽古すると、剣はゆっくりなのに焦れば焦るほど間に合わなくなることがはっきりとわかる。

最新の気づきで動いてみるとまず精神的な余裕が違う。
手を伸ばせば身体が動くのだから、避けようと思ったら手をピッと伸ばせば良いのだ。
身体全体をどうにか動かして避けなきゃと思うのとは違ってくる。

やっているうちにまだ『避ける』に囚われている感覚に気づく。
そこで『避ける』のではなく『相手に向かって行く』ように動いてみると、避けていないにも関わらず剣は当たらない((注)まっすぐ振り下ろすという条件下)。
以前東京武道館でU田さんにやっていただいたのは、こんな感覚だっただろうか。
またまた面白くなってきた。


方条さんの『意識を無くして動く』を受ける。
意識がなくなった瞬間が接触面を通して伝わる。
わずかに感じ取れていたはずの情報が遮断される感覚。
その瞬間、(これはやられそうだ)と感じたが、その通りだった。
コンスタントに『意識を無くした状態』をされると、受けはどんな感触になるのだろうか。
方条さんの進展が楽しみだ。

私の最新の気づきも方条さんにも見てもらう。
見るからに楽そうだというのと、太刀取りもそのような感じで良さそうという感想をもらった。

しばらくこの感覚で動くというのを練っていきたい。


■中島先生の技
この日の稽古テーマは『離陸』
掴まれた腕を完全に相手にまかせると接触面に結果として離陸がかかるというもの。
横で勝手に稽古していた私に先生が近づいて来て、腕を差し出したので私がその腕を掴んだ途端、崩された。
「何もしないのは難しい。」
「何もしないのも技なんです。」
以前甲野先生がこう話しているのを聞いたが、まさにそんな感じ。

私も試すが、その気(何もしていない気)になっているだけで、身体は何かしらやろうとしてしまう。
中島先生に受けてもらい何度か試すと、新鮮な感覚とともに質の違う動きが出た。
(そうか、本当に何もしないんだなぁ。)

「だからそう説明してるじゃない。」と言われそうなので口には出さなかったけど、この気づき方はあらたな上達への入り口に立ったことを意味する。
自分の動きにするには稽古を重ねていくのみだ。

構えるでもなく、反応するでもなく、抵抗するでもない。
ポイントは、相手に合わせるでもないというところか。
じゃあ、どうすれば良いのかと言うと、何もしないということだ。
わからん!

コメント

いっちゃん さんのコメント…
「構えるでもなく、反応するでもなく、抵抗するでもない。
ポイントは、相手に合わせるでもないというところか。
じゃあ、どうすれば良いのかと言うと、何もしないということだ。」

わからないようで,でも実際に良い動き(私の場合は「滑り」)ができた時の事をイメージすると,わかる部分があります。

もう,今にもスルッと手からこぼれ落ちそうな危うい「わかる」ではありますが……(^^;
たい さんの投稿…
いやぁ、さっぱりわかりませんでした(笑)
スキーにも通じるとは興味深いですね!