松聲館の技法レポート『内観的微振動』

メルマガ用の動画撮影のため松聲館にいった。
いつも何とか仕事を調整して参加するのだが、今回はずいぶんと手こずった。


そのかいあってか、いままでにない感触の技と、紐トレの新たな効果にも触れることができた。

甲野先生が関西、名古屋で気づかれたことは内観的で理解しにくいが『払えない突き』は後ろにいなそうとしてもいなせずに後ろに跳ばされる質の突きになっていた。
体当たりを両手で構えて止める形でも同じ質で動かれるとこちらが後ろにはね飛ばされる。


内観的な気づきはなかなかやり方を掴めなくて、稽古する側としてはやりにくいのだが、それがかえってよい効果になる場合もある。
わからないので今までやったことがない動きをやらざるを得なくなって、そこで思わぬ発見があるというケースもあるのだ。
この日まさにKさんと試行錯誤していたら、『謙譲の美徳』の新たな使い方が発見されたのがそれだった。


胸で『謙譲の美徳』をかける。


壁で練習するときは、手を使わずに胸だけ壁に触れた形から後ろにとばされる形を練習する。
これでやると体当たりで相手を飛ばす形で相手が後ろにとぶようになった。
Kさんの提案で『胸の謙譲の美徳』をゼロ距離パンチに応用すると今までの『謙譲の美徳』を使ったパンチよりも明らかに威力が増した。
さらにKさんの提案で柔道の組手の形から、反対方向に働く相手を引き付ける方向への『胸の謙譲の美徳』をやると、これがまた大きな効果があり、柔道との相性が良さそうだと感じた。
実際、甲野先生にこの発見を説明したところ、『空気投げ』のような形に応用されて強烈に投げられた。
こんな簡単にできたら苦労はないのだが、地道に続けていくしかない。


紐トレの新たな使い方は夜中のトイレが近い方向けの情報だった。
臍の位置に巻いて寝ると、トイレの回数が半減すると言う。
また、飲み込む力が減って二分以上咀嚼が必要だった方が、首から頭にかけて紐を回すと20秒くらいで飲み込めるようになった事例もあるという。
まだまだ紐トレには興味深い効果が隠されているようだ。

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