東京武道館『甲野善紀セミナー』

BULINK主催の甲野善紀先生の講習会に参加。

プロスポーツの選手が参加されていた。
今までにない感覚の動きに触れて、どうしていいかわからないと戸惑われてもいたようだったので、少しだけお話しさせていただいた。
・今日は技を受けて感覚をおくだけで、今すぐ応用しようとしなくていい。
・この先自分が変わったときに、もしかしてこれはと思い出せるようにしておく。
これをお伝えしたところご自身の経験と重なったらしく、大変共感されていた。

この日は平日とあって、人数も少な目。
わたしは捨て身技を中心にたくさん技を受けることができた。
注目していたのは『股関節、腰回りの抜け』。
甲野先生の淀みなく軽い動きの実現に、足りないのはまずこれだ(というよりずっとこれだと思ってますが)と考えた。
あらためて観察すると技のなかで腰回りが微細に動いているように見えた。
甲野先生とわたしの腰の感覚は、感じ取れる細かさが違う。先生は細かく、わたしは粗い。
簡単に言うと力が入っていると細かく感じることが出来なくなるので、わたしは力が入っているということだ。

久しぶりに介護関係の仕事をされている岡田慎一郎さんにお会いした。体を持ち上げてもらったが、65KGはある私を文字通りひょいと持ち上げる。あまりにも軽く上がるので自分の体重が無くなったかのような感覚だった。

自分の子供が抱っこをせがむ理由を、疲れたか甘えたいのかと想像していたが、軽くなって楽しいという理由もありそうだ。柔道でもあれほど軽く持ち上げられたことはない。また岡田さんに抱っこしてもらいたい(笑)

岡田慎一郎さんに教わった持ち上げ方をヒントに柔道技を練習してみたい。相手を傷つけず大事に運ぶ介護術は、気配無く相手をコントロールする技術にも応用できそうだ。小柄な三船十段が大男を肩車で投げるのを、どうやっているのかと思っていたが、大きなヒントを貰った気がする。


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