柔道練習155回目『抵抗しにくい足技』

柔道練習終了。今日は面白いことが起こった。乱取り前の練習で足技の『小外掛』『大外刈』について、遠間から足を引っかけて入るやり方がわかったので説明したところ、その後の乱取り練習で『小外掛』『大外刈』が全員お互いに成功するという事態になった。

遠い間合いから足を引っかけて力ずくで『大外刈』を決めているように見えるシーンが国際大会でも見られるが、実は理にかなった動きで、相手にとっては抵抗しにくいやり方だと確認できた。K先生は、現役時代にわかっていてもかわせない大外刈を出す相手にやられた感触を思い出したそうだ。

もう1つ説明したのは背負い投げは大きく三種類に分けられるという話。潜り込んで一緒に転がる背負い、密着して横方向に回転する背負い、頭と腰を釣瓶のようにして縦方向に投げる背負い。名前は1つだが人によって技の仕組みが異なるので教わる側が混乱しがち。分類を知れば混乱しない。

乱取り練習後、S先生と居残りで技の研究を続けたところ横回転系の背負い投げで大きな発見があった。どうにも逃げにくい背負い投げが出来るようになったのだ。『わかっていても抵抗のしかたがわからない!』という背負い投げ。感覚的には左肩で相手を追い続けるようにするとそうなる。

逃げられない背負い投げの感覚は応用の幅が広そうだ。支釣込足、足車、膝車の横回転の動きにもこの感覚を取り入れるとより相手は抵抗しにくくなりそう。そしてその時の感覚は『辰巳返し』で相手を気にせずに持ち上げるときの感覚に近い。ようやく武術稽古と柔道練習が繋がり始めたか。

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