京都の交流稽古は最高でした。

京都で稽古出来ました!少林寺拳法でかつて森道基先生の指導を受けていた出島さん、ジークンドーや中国拳法、剣術もやられている櫻井さんありがとうございました。新しい技術を教わって大混乱中ですが大きな効果を体感して、何とかして身に付けたい技術だと感じています。
向かって左から出島さん、田島、櫻井さん
3人とも松聲館技法研究員でもあります。

今日触れた出島さんがやる少林寺拳法の技術は強烈な体験でした。相手の反発を利用する技法と相手に反発させない技法があるが、どちらも直感的に動きたくなる動きと逆のことをしなければいけなくて頭も体も大混乱でした!

森道基先生の指導を受けている出島さんを発見!7分すぎ。

出島さんの技の感触が面白すぎて何度もリクエストしました。技は受ければ受けるほど自分の中に手がかりが出来るので遠慮なくリクエストしました。

出島さんは森先生の技を受けて『これはすごい!』と感じたそうでそこから技を会得しようと練習に励んだそうです。しかしすぐに身に付く技術ではなく習得に苦労したそうですが、ある時森先生の技を受けている最中に自分がどうやって森先生の技に掛かってしまっているのか理解できて、そこから明確なイメージを持って練習できるようになり、今の技術を身につけたとの事でした。

何度も書いてしまいますが凄い技術でした。技の原理について、相手のどのような反応をどのように利用するのか丁寧に明確に説明してくれましたが、その通りに動くのはそれこそ至難の技。

手取り足取り教えていただいて、実際の感触も少し体験できましたが上手くいっているのに頭も体も混乱するような感触で、たいへん貴重な体験をさせていただきました。

この技術を会得出来た人は少ないそうです。森先生の動画で三角技法の説明をされているものがありますが、今回体験した技術は三角技法とは別もので、崩しの技法とも言うべき技術でした。これを一人稽古で身に付けるのは不可能と言っていいほど難しいと思います。

説明いただいた一部を記載します。以下全てを常に満たしながら動く必要があります。

・相手に触れる場所から与える情報を変えないように動く。

・接点から自分の動きの情報を与えない。

・相手の反発に沿って動く。あるいは反発が起きないように動く。


比較的わかりやすい形からなぜ崩されるのか、わけがわからなくなる形まで色々体験させてもらいました。

・片方の手首を掴んで後ろに崩される。(相手前腕を内旋させ、外旋の反応に対して後ろに崩す)両手でも同じ。

比較的わかりやすい。

・片方の手首を掴んで前に崩される(相手の前腕を外旋させ、内旋の反応に対して前に崩す)両手でも同じ。

比較的わかりやすい。

・拳を突く格好で、掌に当てた状態で前に吸い込まれるように崩される。

理屈はわかるけどわからない。

・相手の指を掴んだ状態で手を離せないまま前後左右に大きく崩される。

理屈もわからなくなってくる。

・上から触れられた腕が上方向に離れずについていってしまい大きく崩される。意味がわからない。


空気投げの形でもリクエストしました。

・釣り手を下げて相手が上方向に反応したところを体捌きで横に運んで投げる。

 相手に与える情報は変えないので、釣り手は下げ続ける必要があります。


柔道でやっていることと逆の感覚で、まるで鏡に写るお手本を鏡に写る自分にやらせているような大混乱でした。出島さんが何度も体験させてくれて、櫻井さんが自身の稽古から別の切り口で説明していただいて、本当に有難い稽古でした。

私からも最新の空気投げ研究の内容をお伝え出来ました。

櫻井さんに説明した五の形から得た間合いの感覚も櫻井さんのやる剣術や中国拳法と通じるものがあると体験させてもらいたいへん勉強になりました。方向性のの確からしさも高まったように感じました。

出島さんからは空気投げの仕組みとして、相手の抵抗を受けずに基底面から重心を出して最終的に転がる理由について説明して、感心して納得いただきました。

これまでなかなか関西に行く機会がなかったですが、これから行くときは必ず声をかけたいです。

それまで空気投げの研究も進めて、教わった技術もどうにかして練習しておきます!

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