題材は鹿島神流の基本太刀の形5本。
申し込んでから鹿島神流の形動画を見て手順だけでも予習しておいてよかった。自主練習時間、休憩時間を含めて8時間の講習時間で形の稽古をやったが手順で躓くことなく稽古に集中出来た。
甲野先生、光岡先生のお二人から指導を受ける機会は滅多になく、それだけでも貴重な経験だった。
前半というか中盤までひらすら形稽古をした後、光岡先生が形について考える場を設定されて、光岡先生から形そのものの説明があった。その中で小手返しを取り上げて見た目に同じ形でやっていても質の違うやり方があり、その中には「わからない。」やり方が存在していて、それが武術の技なのだという説明をされていた。ひっくり返される私の感想もわからないやり方で受けると「わからない。」としか言えなくなる。なぜ転がってしまうのかわからないのだ。
他にもある動作をする前後で体の状態が変化するという体験をさせていただいたが、これも見た目に同じ姿勢なのにその動作の前後で外部からの圧力に対する強度が全くと言っていいほど変わってしまう。
見えない何かが確かに存在して、それを受ける器としての身体も存在するが、それは所謂五感で感じることはできないわからないもの。
そんな不思議な怪しいものを扱うのかと思われるかも知れないが五感で感じられないものなど山ほどあるので、あるに決まっているが感じられないというのが正しい姿勢だろう。
会の最後に甲野先生が裏太刀の形を見せてくれたが、見ていて私の身体が喜んでいるようなそんな感覚になった。形を見てこのような感覚になったのは初めて。
光岡先生の指導でやった導観法で私に変化が起きた影響ではないかと思ったりしましたがどうなんでしょうか。
甲野先生からは裏太刀の手順も覚えておくようにという追加の宿題もいただきました。
裏太刀出来たらカッコいいですよ。
指導アシスタントで来られていた経験者の方に「田島さんは身体が出来ていた。」と何度も言っていただきました。姿勢がしっかりしていて、形で要求される強い姿勢が取れていて、重さもしっかり載っていたとのことでした。
嬉しいですね。これを励みに頑張ります!
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