システマショートカット!

前回の日記の続き。
半身動作研究会の稽古後は、銀座の喫茶店「ミモザ」経由で北川さん講師によるシステマに参加。
1月から始まっているショートカットシリーズ、3回目にしてようやく参加できた(前回は打ち上げだけ参加)。
システマ4原則の説明があり、ショートカットシリーズではこれらを特別丁寧にやっていくとのお話。
・動き続ける。
・呼吸。
・真っ直ぐでいる。
・???
まずい1つ忘れている。なんだっけ?リラックス?
・リラックス(たぶん)

この日は相手からの攻撃、自分からの攻撃時にこの4原則を守るというワークを行った。
北川さんのワークではいきなり「じゃあ2人組で殴りあって下さい。」なんていうことは言われない(当たり前か)。
まずは自分の身体を再認識するところから、次に相手との接触になれるところまで。
最後に相手からの攻撃を受ける、自分が攻撃するというところまでを行う。
そして希望者にはきたろうさんの攻撃を受けて貰うという流れ。

■緊張とリラックス
呼吸にあわせて緊張とリラックスを繰り返す。
「吸って全身緊張、そして自分の身体の状態を観察。はいて全身リラックス」
「吸って腕だけ緊張、そして自分の身体の状態を観察。はいてリラックス」
というように自分の身体で意識できているところはどこか、意識が及ばないところはどこか。確認しながら丁寧に行っていく。
これが後に相手と対したときに自分の緊張に気づけるかどうかに繋がってくるのだ。
それがさらに相手の緊張に気づけるかどうかにも繋がってくるから面白い。

■動作と呼吸
プッシュアップ、シットアップを呼吸にあわせて行う。
「プッシュアップを20カウントで降りて、20カウントで戻す。きついところはバーストブリージング。」
これも色々な方法で動作と呼吸を合わせる。
どうにも楽な姿勢が見つからない私はすぐにバーストブリージングでその後も全部バーストブリージングで行う。

「呼吸を止めて限界がきたらバーストブリージングをしながらしゃがむ。そこで息を止めてまた限界がきたらバーストブリージングしながら立ち上がる。」
「だらんとしてしゃがんだところから、強く息を吹き出すのにあわせて起きあがる。」
プッシュアップに比べてシットアップの楽なこと。

他にも2人組で手押し車の形とかでもやったけど自分の場合は全部バーストブリージング(笑)
翌日は久しぶりに筋肉痛になりました。


■リラックスして相手に接触する@全身
仰向けに寝転がっている相手の上をゴロゴロ転がる。
足下から頭の上、頭の上から足下まで。
上の人も下の人もリラックスしていないとどちらかあるいは両方が痛い。

■リラックスして相手に接触する@拳・てのひら
2人組で一方が拳で相手に触れる。触れるだけ。
自分がリラックスしながら、相手にもリラックスしてもらうつもりで触れる。
この触れ方は強いストライクを打つときも同じで、自分が
緊張(攻撃的な感じ)した状態でストライクを打つと相手にもその緊張(攻撃的な感じ)が移ってしまい良くないのだそう。
理想としては敵対する相手にストライクを打ったら仲良くなっちゃったみたいなことかも(笑)

そんな感じで相手に触れるところから軽くストライクを打つところまで丁寧に。
相手に緊張が生まれたらそれをほぐすところからやり直し。

■リラックスして攻撃を受ける、攻撃する。
相手の拳が押し込んでくるのを感じて、押し込まれた分だけ動く。
これは自分の感想ですが、相手の拳を受けるとき、身体に緊張しているところがあったり、動きを止めてしまったりすると拳に押し込まれて後ろに下がってしまう。押し込まれた分だけ動いて避けようと思っても拳が離れなかったりする。
一方リラックスして受けられると自分の身体は相手の拳の動きをもらって自然に動き、相手の拳は勝手に逸れていく。
攻撃する方は拳を真っ直ぐに、速度を一定にして、自分が拳を身体に添えやすい位置をとり続ける(動き続ける)。
動き続けながら拳を押し込むのだけれど、身体が斜めに流れたりしないように注意。
余裕がなくなったと思ったら動きをゆっくり。そんな時こそ呼吸を忘れずに。

■デモンストレーション&体験@ストライク
キシタカさんを相手にしたデモンストレーション。
きたろうさんが「みている人もストライクを受けているのと同じですからね、緊張しますから呼吸でリラックスして下さい。」という説明があったけど、言われる通りみているこちらがドキドキしてしまう。

リラックスしているとストライクを受けても緊張した状態では残ってしまうダメージが身体に残らないですむというもの。
かなり強烈なストライクを受けていたが、さすが日頃トレーニングされているだけあって呼吸によりダメージが残らないように調整されていた。

希望者のかたも受ける。どうやらストライクは初めて受ける様子。
徐々にならしていくがさすがに鳩尾付近に拳を当てられると緊張する。
案の定、だいぶダメージが残ってしまったようだが、
そこは周りでみている方も同じだったらしく、みんなで一斉にブリージング。


セミナー後、ストライク体験をした方が会場の外で北川さんに質問していた。
あまりきちんと聞いていなかったのですが「どうしても緊張してしまう。」といった相談だったような気がする。
「誰でもそうです。」と言われていたが、全くその通りで緊張しないでいわば無防備に立っているのは反応としては異常と言えるでしょう。
積極的にリラックスする訓練を経て緊張が徐々にとれていくのだと思います(たぶん)。
しかし、北川さんは「実は簡単にリラックス出来る方法がある。」とおっしゃった。
北川さんが「たいさん、やってみますか。」と誘って下さったので興味津々で教えてもらうことに。
まずは普通に受けてみる。
胸のあたりにストライクを受ける。
”バシッ!”
”バシッ!!”
続いて鳩尾あたりへ。
”バシッ!!”
「ふぉぅっっ。。。」
呼吸で逃がそうとしたけど若干ダメージが残ってしまった。
バーストブリージングでダメージを流すと今度は教わったやり方で受けてみる。
”バシッ!!”
「あれ?なんともない!」
きたろうさんは同じように打っているはずだが、本当になんともない。
この方法は北川さんが自ら編み出したらしく、今回特別に(たまたま?)教えていただいた。
セミナーでダメージを受けていた方も試していたが同じく効果あり。
やり方は是非考案者である北川さんに直接聞いていただきたいのですが、ヒントだけ公開しちゃいます。
”ストライクを受ける瞬間に肩をあげてさげる。”
です。
うーん、書きすぎたかなぁ。。。


この後の書きたい日記は、日曜日の野田古武術の会&千代田稽古会のはしご日記。

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