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2015年11月9日月曜日

手裏剣稽古会『剣の振り、空気投げ、半だけ謙譲の美徳』

松聲館でご一緒したことのあるNさんが初参加。
常連のSさんと世話人のOさんと稽古を開始した。

Oさんはお仕事で途中まで。
Oさんは普段されている剣術と中国武術と手裏剣稽古を結びつけて稽古されているので、自分で自分が止められない状態になっている。
夜中一人で稽古を始めてしまって翌日後悔することがあるほどだそうで、羨ましいようなそうでないような感じである。


Sさんから、たいさんは打つぞという感じが出ているという感想を貰った。
気配を出しているつもりはなかったが、広背筋を意識して打っているので、背中の気配は出っぱなしと言えばで出っぱなしだ。
広背筋の意識を抜けば気配もそれなりに消えるが、重さを乗せる感覚まで消えてしまう。難しいところだが、この形では重さを乗せる感覚を育てることを優先したい。
一方Sさんは以前から柔らかい手裏剣を打たれている。
たまにSさんのやる手裏剣の質で稽古しておくと、直打法らしさを感覚的に取り戻せて良い。

先日発見した腰の落下で手裏剣がどうなるか試してみた。
この形は姿勢の関係で広背筋は解けてしまうが、『浪之下』の重さはこれまでで一番乗ってくるようなので試してみる価値はあると考えた。
やってみると見た目が楽そうに見えると、評判がいい。
腰も楽なので感触もいい。
前に進みづらいのだが、うまく重心を移動させてやれればそれも解消できる。

Sさんが先に帰り、初参加のNさんと手裏剣の技術について話ながら練習していると、剣術の素振りの感覚が強く出てきた。
感覚的には剣先が頭上を直線上に進むが、実際は関節の構造の関係で僅かに円の軌跡を描く。
この軌跡が手裏剣を打つ際の距離を調整する軌跡と一致すると、軽く、速く、重く刺さる打剣となる。
手裏剣でこの確かめてから木刀を振ると軽く、速い。Nさんが見ても明らかに速いという。


Nさんは講堂館でも練習されていた柔道有段者でもあるので、最新の『空気投げ』を受けてもらって感想をいただいた。
「これはかかる。」
さすが色々な武術に精通されているだけあって、空気投げがここまでの出来になるまでの苦労も推し量ってもらい、新たな理解者を得たりという気持ちになった。
こうなると(だいぶまえからいっているが)後は私が身に付けるだけである。
他にも八方向の空気投げを受けてもらい、落技の原理がみな同じであるところまで、捲し立てるように説明してしまったが、やはり一発で理解してもらえた。


半分だけ謙譲の美徳
Sさんがスパーリングでやるという、ジャブから入り身へのテクニックを紹介してくれた。
これが柔道にも応用できそうだった。
原理的には『謙譲の美徳』をつかうのだが、柔道で相手を引き付けるときに使うと向かってくる相手に勢いがつきすぎて、こちらから技に入りにくいという課題があった。
今回の場合は半分だけ『謙譲の美徳』を使うと言える。半分は相手がこちらに近づくのに使い、半分はこちらが相手に近づくのに使う。
『大外刈』で試したが腰の落下も使ってやると効果的なようだった。
試していないが『背負投』に入るとき、これがうまく使えると、こちらが相手の懐に入り込む時間、相手の制御を奪えるかも知れない。
そうなると全部これで良いような気がしてきた。


この日は腕相撲の強いSさんと、研究中のNさんの腕相撲の研究をしたり。
私も全く鍛えていない割に意外と健闘できたり(背中を使う)。
Nさんと甲野先生の最新術理の話と稽古をしたり。

手裏剣稽古会と題しながら、色々稽古が出来てこれはこれで充実した稽古になった。

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