恵比寿稽古『投げ技研究』

岡田さん主催の恵比寿稽古は先週で稽古納めだったが、この日も稽古したかったので、
稽古場をお借りして練習させていただくことにした。
練習相手は韓氏意拳の駒井さん。お誘いしたところ直前にもかかわらず快諾していただいた。

駒井さんよりも早く到着したので、柔道着に着替えて一人稽古。
浅谷さんの地球体操のメニュー、構造動作トレーニングのメニューの後は、
足技の連携を移動打ち込み。相手がいないので体捌き、足捌きの練習に重きを置いた。
体が温まってきたところで、継ぎ足の移動で道場を往復する練習。
足技で相手を追い込むには必須の技術だ。

そうこうしているうちに駒井さんが到着。
駒井さんも柔道着を持参されていたので、柔道技の研究が中心となった。
組手の際、いかに丈夫な姿勢であり続けるかというのは、私も思っていることだが、
駒井さんも研究されているようだった。
駒井さんから、その練習兼検証方法として、お互い掴まずに組み合ってそこから押し合うという形を紹介されて、試した。
恵比寿では珍しく息が切れて汗がじわりと滲み出る稽古になったが、自分の状態、相手の状態を見て対応するのに良い練習になる形だった。
柔道練習に相撲が役立つと聞いたことがあるが、それを実感できる練習になった。

私からは新しく分類した技の体系を説明してそれぞれの技を検証させてもらった。
全部で7分類。
落系、車系、巴系、釣込系、払系、刈系、掛系

逃げにくい技シリーズを受けてもらったところ、駒井さんが側転を出来るようになった『終わりの形を目指して動く』に通じるものを感じられたそう。
私は逆に逃げにくい技シリーズの本質を表現してもらったように感じて、
非常にすっきりした感覚になった。
これは自分が動くときにも他人に動きを説明するときにも便利で、かなり強力に矯正がきく。

妄想中の無限に続く足技の打ち込み練習メニューの検討にもお付き合いいただき、
その前提となる足技の連携技も練習した。
そこから続けてやった最新の空気投げ研究『巴系の空気投げ』が、膝車を失敗したところからの空気投げの発見に繋がった。
お互いに検証したが、これはわかっていても耐えにくい。
つっかい棒を外す、落とす系の空気投げだ。
技の仕組みは、空気投げのDVDにも収録している甲野善紀先生から教わった『柄杓投げ』に近いように思える。
これは柔道の乱取り練習でも試してみたい。

後ろ方向に一瞬で決める空気投げはまだまだ研究の余地あり。逃げにくい浮落を速く短くする空気投げは巴系の原理で相手を崩して、つっかい棒を外す落系の原理で投げる。技を系統で分類したことで工夫できる幅がひろがっている。

3時間ほどの稽古時間はあっという間。
またやりましょうと『漢の口約束』をかわして終了した。
是非またやりたい。

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