雀鷹舎稽古)肘の伸展で押しながら体捌きで全体を引く

武術では大先輩の岡田さんが主催する稽古会『雀鷹舎』での研究稽古の記録。

岡田さんの専門は空手だが松聲館の稽古や起倒流などの古流の技を研究されてきた経験から私の空気投げ研究にも長年お付き合いいただき数多くのヒントをいただいている。

今回は同じく大先輩のIさんから教わった握り方のメモ。
先日Iさんから教わった木刀の握り方を使った相手への触れ方。
私の感覚では手の握力を使って握るのではなく、触れたところから体捌きを使って握り込むようにする。
この感覚だと道着を巻き取るように回転する動きの場合や、押し込んで接地面積が広くなる動きの場合はやり易いが真っすぐに相手を引く動きの場合、引き始めてから道着の遊びが取れるまでの間にラグが生じてしまいうまくいかない。
これをIさんに相談したところ、真っすぐに引く場合もやり方は同じく肘を伸展させて腕を押し込むような体捌きで相手との遊びを取りながら体捌きは真っすぐ後ろに引くようにすると良いと教えてくれた。

受けてみると相手からくる感触は押されているのに全体としては引かれるので何とも抵抗しにくい。
やってみると押し込む体捌きで相手との遊びがなくなるのと背中の筋肉が働くので後ろに下がる体捌きの力が相手に効率よく伝わる感触がある。
これは柔道で十分活用できそう。真っすぐに引く空気投げ『浮落』に有効そうなので柔道練習で確認したい。

三船十段の浮落

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