雀鷹舎稽古)五の形の5本目を2時間

雀鷹舎稽古会主宰の岡田さんと形の研究。

私が勉強中の剣術の形練習にお付き合いいただいて打太刀が動きやすい仕太刀の動きとそうではない動きについて確認できた。
常に形通りに動く必要がある状況になっていくことがポイント。

さてここから柔道五の形(いつつのかた)を2時間コース。
こんなに五の形を研究してくれるのは岡田さんしかいないだろう。空手家なのに(笑)
これまでも1本目から4本目までをそれぞれ何時間もやってきたがついに5本目に手をつけることにした。
形の研究はその形を文字通り、型通りに動きつつ、その形がどういう条件、原理で成立するのかを実感を持って納得出来る解釈を見つける試みでもある。
5本目は触れずに投げる形でこの形の解釈は非常にデリケートなものになる予感がしていた。恵比寿の道場は板床なのでやれる範囲での確認になったが今回その一部ではあると思うが納得出来る部分とこの五本目の感覚を通じて、三船十段の『押さば回れ引かば斜めに』への理解が深まって一本背負投、浮腰、膝車の感覚に変化が生じた。

4本目までの経験から5本目を見ると触れずに投げる点が見た目に大きく異なるものの、離れた間合いからある程度の速さで近づくという設定を鑑みるとこれまでよりも遠い間合いと早いタイミング、速さで動かないと間に合わなくなる点を除けば基本的に同じ感覚で動けるのではないかと考えた。
五本目の間合いの感覚はこのままでは相手と衝突するという危機感とも言える。今回はこの感覚を引き出すために向き合って歩きそのままぶつかるという体験をあえて繰り返してみたがこれがなかなか良かった。リーチや速度によって距離が変わるが危機感が適切に働けば同じ感覚で動ける。

五つ形の五本目の感覚で一本背負いの形をやる。相手が打ちかかってくる嫌な感じに対してどう動くかこの『嫌な感じ』は単純なタイミングではないので相手の速度や間合いにより変化する。もう1つはこちらの腰で相手の腰を捉え続けると技が外れなくなる。一本背負いでは向かい合った対角線の腰を捉える。

この感覚で浮腰の形。相手が打ちかかってくるに従い嫌な感じがする距離で相手の腰を捉えて動くと、左手を相手の後ろに回す入りで、最終的に相手の左腰をこちらの右腰で捉えることになる。これが出来ていると横に捻って投げる感触が軽く早くなる。

膝車も試す。先日柔道のT先生に教わった背中を見て押すを踏まえて嫌な感じと腰を捉えてやってみると嘉納治五郎師範が膝車のやり方について、足裏を相手の膝に予め当てておくのではなく、足裏を相手が前に出てぶつかる位置に置いておくのが正しいという説明がしっくりきた。

これからはこれらを踏まえて練習することになる。上達の速度があがる!といいのですが。


コメント