2011年初セミナー

遅れて参加した東京武道館 
今年最初のセミナー参加はここから。 
年始の平日だったがけっこうな人数が参加していた。 


■太刀取り 
甲野先生の太刀取りには、単に素早く避ける動作とは決定的な違いがあるように感じていた。 
1つは甲野先生自らも説明している体捌き。 
「蹴って避けるのではなく倒れるように移動し、身体が向き変わることで剣を避ける。」というもの。 
当たり前だがこれを体現するのは難しい。 
もう1つは、避けるタイミング。 
先生は説明されていないが、相手が剣を振ってから避けるのではなく相手が剣を振ろうとしたら避けるというもの。 
この動きをされると振った剣を避けられるというよりも絶対に避けられるであろう剣を振らされているように感じる(少なくとも私はそう感じる)。 

私がこのように解釈しているのを知ってか知らずか、 
「この人はけっこう太刀取りを理解している。」 
と言われて、なんと私がみなさんの前で太刀取りを披露することに! 
甲野先生の剣を華麗にかわす私。 
なんてうまくいくはずもなく、パンパン頭を叩かれる様子を披露(ビニール製の痛くない剣です)。 
先生のご期待(?)には応えられずに残念だったが、この後U田さんからのアドバイスで、いつの日か出来るようになりそうな予感が出てきた。 


■太刀取りの予感 
私の太刀取りへの感覚を確信に変えるアドバイスをくれたU田さんの説明。 
「この時には相手の中に入るんです。」 
と私が剣を振ろうとした瞬間に、U田さんは私の懐まで入ってくる。こうされるともう振ることすら出来ない。 
一度受けるだけで十分伝わった感覚。 
相手に打たせないくらいのタイミングで、かつ全く避けずに相手の中に”自分が”入る。 
剣を止めたい気持ちからどうしても手が先行しがちだが、手だけが間に合っても相手の剣は止まらない。 


■太刀取りの稽古 
・体捌き 
・相手に向かう感覚(後の先?) 

この日は太刀取りの稽古ばかりやっていて、甲野先生の動きをほとんど見ていなかった。 
(甲野先生以外のセミナーではあり得ない行動ですが、甲野先生のセミナーでは先生自らこれを良しとしているので音と場所で先生の邪魔にならなければ問題ないのです。念のため。) 


■U田さんと検証 
自分の空間と相手の空間の関係を意識するとおもしろいことがおこる。 
ちょっと相手の方向に意識を向ける(身体も意識の方向にほんの少し動く)と、それが相手に伝わるというもの。 
歩いてくる相手が自分の空間に入るときに相手に手を伸ばす、あるいは相手に近づくとそれが相手に影響を及ぼす。 
誰とでも成り立つという稽古ではないが、感覚を確認するのに出来たらよい感じ。 


■構造動作新ネタ 
足首を真っ直ぐに伸ばして握りこんだところから、足先を地面につける。 
股関節の外旋だけで小指がつくように足を動かす。 
立つ(って無理)。 
難しいのは足首を捻らないようにしながら小指をつくというところ。 


今年は太刀取りがどうにかなるといいなぁ!

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