稽古日誌関西中部特別編「その1大阪稽古」

関東圏外の甲野先生の稽古会に参加した話。

まずは西は大阪、O高校での合気道家の方々が多く参加された稽古会。
稽古熱心で先生の話によく名前が出てくるDさん、Sさん、Kさんにも久しぶりにお会い出来た。

先生の紹介で『マナーモード(追記:正式名称”綴れ足”)』と『謙譲の美徳』の実演をさせていただく。
先生の「絶対に笑う」という前ふりからの『マナーモード』実演。
初めましての私に、初っぱなから足を勢いよくガタガタさせられて、本当に笑って良いのかどうか微妙な空気に包まれた(笑)
空気に堪えかねてやっている本人が最初に笑ってしまった。

その後も熱心に取り組まれる皆様の熱気の中、講習会は終始楽しく、真剣に進んだ。

受けの強力なDさんやKさんたちに柔道の組んだ状態から、『謙譲の美徳』で前後に揺するだけで下まで崩すというのを受けて貰ったところ、前後に揺れるだけで全然下に崩れない(笑)

総合格闘技をかなりやりこんでいるというM田さんに、『謙譲の美徳』が押すだけではなく前後左右上下に応用できる点と『辰己返し』を紹介。
『謙譲の美徳』は相手を引き付けるのに有効だとの感想をいただく。

合気道の方にも『謙譲の美徳』と『辰己返し』 を伝授。喜んでいただけたようだ。

甲野先生が座りで『マナーモード』を使われていたので、こちらもそれを真似して受けると甲野先生からも「これは効いている」との感想が貰えた。
とことが、先生が何をやったのかはわからないがその次には身体ごと浮かされて後ろに跳ばされてしまった。
跳んだ感触からして『謙譲の美徳』と思われるが、こちらも使っていてこれだから、動きの精度が威力に繋がるということがここでもわかった。

懇親会では参加者の方々の◯◯繋がりや、教育についてのお話などたくさん伺ったが、印象に残ったのは世話人のMさんが甲野先生に出会ってからの話。
先生に出会ったことがきっかけで、大きく人生が変わったという人に何人かお会いしているがMさんもまたその一人。甲野先生に会わなかったら今のMさんはないのだと、力強く断言されていた。
そのMさんの考察による『朝顔の手』に関するご意見は興味深かった。

稽古熱心な方々の熱を貰って、こちらも稽古熱が高まった。
ただ、この日高まった稽古熱は、いつもの「今すぐ稽古したい!」という燃え上がる炎の熱ではなく、身体の芯で燃えるマグマからくる地熱のよう。
この熱が冷めることはないだろうと感じる。

そうそうO高校に向かう途中、甲野先生から「もし必要なら松聲館の研究員を名乗ってもかまいませんよ。」とのお話をいただいた。
一稽古人として大変な名誉で、嬉しいことだ。
しかし、そう名乗るだけの心構えでやれていないと感じる自分が嬉しさと同時に恐れを抱いているのだろうか、
いますぐ研究員を名乗る事は無いだろう。

もちろん、今まで同様、甲野先生の技の研究はやっていきますが。
って、それなら研究員で良いのか?!

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