剣を持つ手が寄りました。
「裏の裏はまた表」
「狼少年」
とは普段から先生がよく言う言葉だが、この日は面白い喩えを聞いた。
「体が棘だらけの虫が発見され、『トゲトゲ』と名付けられた。
少し長いが、個人的に気に入ったので紹介させて欲しい。
その虫の仲間に、棘の無いものが発見され、『棘なしトゲトゲ』と名付けられた。
虫のネーミングにはルールがあって、頭に付くのが特性を表し、後ろは属性を表す。
棘がないが『トゲトゲ』の仲間なので『棘なしトゲトゲ』というわけだ。
この話のややこしくなるのは次である。
この話のややこしくなるのは次である。
棘のある『棘なしトゲトゲ』が発見されたのだ。
それならば『トゲトゲ』ではないか、と思うかもしれないがそうではない。
『トゲトゲ』の仲間ではなく、『棘なしトゲトゲ』の仲間だったからだ。
それで名前は『棘あり棘なしトゲトゲ』となった。
今こうして剣を寄せて持っているのは、これまで寄せて持っていたのとは違う。
今こうして剣を寄せて持っているのは、これまで寄せて持っていたのとは違う。
離した感覚を持ったまま寄せて持っている。」
個人的に喩えがとても気に入りました。
しかし、完全に戻ったわけではなく、下段からの発剣では離して持ったほうが良いそうです。
体幹部との位置関係でそう感じるようです。
体術も剣術と合わせてかわりました。
剣を離して持つかの如く体を動かすと、『浪斬り』で相手を振り回す動きが断然止めにくいのです。
体幹部との位置関係でそう感じるようです。
剣を離して持つかの如く体を動かすと、『浪斬り』で相手を振り回す動きが断然止めにくいのです。
払えない突きでは、全く反応ができずに顔面を打たれてしまいました。
そうそう、柔道で使ってよいのかどうか知らないのですが、襟を持たせた相手の手首あたりを片手で掴んでそのまま関節を極める技を受けました。
とんでもない威力です。正確には威力なのか速度なのかわかりませんが、安全に受ける暇もなく、一撃で軽い捻挫か打撲になるような衝撃を受けました。
講習会ではもちろん、超手加減してやってもらえると思いますので、興味のある方是非一度ご参加ください。
甲野先生の講習会の予定はこちら
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