中井祐樹のBJJ入門

今回はブラジリアン柔術である。

システマ東京の北川先生企画による、中井祐樹先生のBJJ入門講座に行ってきた。
四時間も体力が持たないと覚悟していたが、『えび』の連続練習以外は体力的に問題なく、終始楽しく練習できた。


普段の柔道練習では小学生相手だし立ち技がほとんどなので、寝技の練習は貴重だ。
この四時間で詰め込まれた寝技技術は、入門編とはいえ、私にとっては大袈裟ではなく普段の半年分くらいに匹敵するほどの密度だった。

パラエストラ東京の練習には行きたいと思っていたが、時間がとれる土日に江古田往復は家族サービス的に完全にNGだった。
なかなか行けなくて悶々としていたので、この企画を立案してくれたシステマの北川先生と、実現してくれた中井先生には感謝しかない。



中井先生が話すBJJには、格闘技としての懐の深さを感じた。
他流とBJJの違いを説明しながらも他流を批判しない姿勢に共感が持てた。
一見関係ないようなものでも、経験を積むことは無駄ではないというのが、中井先生の考え方のようだった。
他流と共存するのがBJJの特徴だとも言えるのではないだろうか。


例えば立ち技主体の講堂館柔道の人がBJJを練習しても意味がないのかというと、そんな事はないという。
寝ても大丈夫な人の立ち技と、寝たらダメな人の立ち技では違うということだろう・
確か『七帝柔道記(増田俊也著)』の中でも立ち技が強い人が寝技をやると腰の強さが違うとか、そんな記述があったように記憶している。



中井先生の考え方に共感してだろうか、システマ関係者だけでなく合気道や空手の経験者の方々も参加されていた。
システマ関連では見たことのある顔のかたも何人かいらっしゃっていて、すぐに馴染めたのも良かった。
休憩なしの四時間は心配していたのが嘘のように本当にあっという間だった。
自分で練習できたのももちろん良かったけど、中井先生に何度も技をかけてもらって、
本物の感触を体に刻み込めたのも貴重な経験だった。
一つ一つの動きが早いのに正確だった。

中井先生がシャドーっぽい動きをやっていたので、BJJでもシャドーはやるのか聞いてみたところシャドー練習は有効だとのことだった。
中井先生は特にシャドーを重要視していて、修斗時代にシャドーが長すぎて佐山先生に突っ込まれたことがあるらしい。




◆チョークたくさん(名前はあとで調べたものもあります。正確ではないかもしれません。)
・裸絞め(後ろから)
・送り襟絞め(後ろから)
・片十字絞め(前から)
・逆十字絞め(前から)
・前三角絞め(下から)
・腕三角絞め(上から)※肩固めの絞め


◆ 関節技
関節技で怪我をしないために。
極めるのはゆっくりと、タップは早めに。

・腕拉十字固
よく言われる「親指を上にする」に対して、親指が上にならない場合の極める方向についてのアドバイス。

・腕絡(キムラロック)
これが危ない。とにかくゆっくりとかける事。

・袈裟固めから肩関節、肘関節
足で関節をとる。
腕拉膝固は、腕十字と同じ極め方。
もう一つは腕絡と同じ極め方。

・三画絞から腕拉腕固


◆ リバーサル
・シザーズスイープ
前日にDVD「はじめようブラジリアン柔術」で予習していたので、スムーズに出来た。


◆ エスケープ
・横四方固めからの逃げ
 えびで距離をとる
 逃げるか、ガードポジションに戻るか。


◆ 攻め
・クローズドガードへの攻め
襟、袖を制して、肩膝を相手の腰に差し込む。
腰で脚を切り、膝を立てる。
相手の腿を乗り越えて、反対側の脚をひろげつつバランスをとる。
広げた足と反対側の手は相手の脇に差し込む。
そのまま崩れ袈裟固めなどに移行する。




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