釣りと柔道

最近のマイブームは釣りだ。
娘と近所にある釣り堀へ鯉釣りに行ってきた。

最近は何をしていても武術や柔道、構造動作トレーニングに結びつけてしまう。
釣りも例外ではない。

普段の武術稽古で染み付いた『まず相手の技を受ける』という習性が、柔道の試合では悪い癖となって現れているが、釣りをしていても同じく悪影響が出てしまっている。

浮き仕掛けの針に餌をつけて、糸を垂らす。
魚が餌をくわえると浮きが反応するので、浮きの反応を見て、竿を素早くあげるいわゆる“合わせ”をおこなう。
これで魚に針がかかり釣れる。

釣り堀に掲示している説明によると、合わせのタイミングは、浮きがスッと水中に沈むか、横方向に走るか、横倒しになるか、沈んだまま上がってこないいずれかだという。
浮きがチョンチョン動いているうちはまだ餌を突っついているだけなので針にはかからない。

この合わせのタイミングを掴むことと、柔道の乱取りで技を施す機会を掴むことには、共通点がある。

同じチャンスは二度と回ってこない。
私は慣れていないせいもあるが、浮きが沈む一回目のタイミングをよく見逃してしまう。
二回目があれば合わせの反応は出来るのだが、一回目を逃すとしばらく餌に寄ってこない。
時間制限がある釣り堀でこのロスは避けたい。

うまい人を見ていると、私のように合わせのタイミングを見逃すことは全くない。
魚が掛からないことはあっても、反応できないことはないのだ。

柔道でも技を掛ける機会を逃さず動けるようにならなければならない。
機会が巡ってきているにもかかわらず動けないのは致命的なミスと心得なければならない。

マイブームの釣りで機会を逃さない感覚を磨くことにしよう。


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