松聲館技法レポート『願って忘れる』

甲野先生のメルマガ動画撮影終了。先生が予定していた撮影メニューは大きく変更になった。『浪之下』をほぼ完封。空手稽古の成果か持ってからは崩されない。相撲的に組んだ形でも崩されない。これは『謙譲の美徳』の自動化。これをきっかけに先生の動きに驚く変化があった。って毎回驚いてますけど。

メルマガ動画撮影。今回の驚くべき変化は『払えない突き』。開始前に見たツイートでは上下を分離して云々とあったが、今回のは『願って忘れる』、手の行き先を決めたら後は体に任せるというもの。結果的に気配無さがこれまでと違い早いや速いではなく突然出現する感じで途中経過がわからない。

メルマガ動画撮影。この気配の無さは剣で鍔競りの形から外して小手を打つ動作にも顕著に出た。剣がどの軌跡を通るのかは体に任せていて先生は意識していないという。意識していない相手の気配は読めない。面白いように打たれるばかりだった。


メルマガ動画撮影。突然腕が出現する感じは、柔道の組手でしっかり組ませてもらった形でも出てきた。組手十分で構えていても簡単に押し崩されてしまう。相撲の形では耐えられるのにこの形だと何故耐えられないのかわからない。

甲野先生
最後に「相撲でもマワシを掴まない形では、どうですか?」との提案をいただいて試みたところ、これは違いましたね。今までにもいろいろとアドバイスをいただき感謝しておりますが、昨夜はまた驚きの気付きの場お作る事に協力いただきありがとうございました。

柔道の組手十分から大きく崩された形に近づくと思って提案しました。次また技を受けるのが楽しみです!

メルマガ動画撮影。どうも突然現れた先生の手、というか突然状態後変わった組手に戸惑って、わたしが自ら丈夫な状態を解除してしまうようだった。

甲野先生
今夜は相当に無理をして時間を作っていただいたようですみません。しかし、今夜は不思議でしたね。非常に大きな変革に気付いたはずなのですが、何かちょっとした気付きぐらいにしか感じません。ということは、また変わるのでしょうか。
しかし、刀の「素振り」という概念自体を捨てる日が来るとは、流石に、このことに気付く、2分前でも、全く予想もしませんでした。
人生は、思いもかけない事が起こりますね。この常識破りな術理と技が、この先どうなるのか、本当に予測が全くつきません。ただ、変わる必然性は、常に武術の原点である「そのほうが、術として有効だから」です。

いつもより短い時間でしたがお伺いしたかいがありました。ありがとうございました。もう十二分に驚きましたが今日をきっかけにさらに変化される予感がしています。私も今日の感触を活かして稽古に取り組みます!

甲野先生
捨身技は、田島さんなら、きっと出来ますよ!出来るようになられたら、どこが難しいのか、きっと判らないくらい何でもない技のような気がしますけどね。

ありがとうございます。出来るようになるはずと思って取り組みます!

メルマガ動画撮影。真捨身技の新月投げの新型も相変わらず止められない。相手がバランスボールを抱えた状態にすることで耐えようとしても転がってしまうのだという。先生に促されて私も挑戦してみたが全ったく出来ない。これを受けた先生の感想は『意外と難しいんですね』でした(笑)






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