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2017年3月31日金曜日

恵比寿稽古『人間鞠その後』

岡田さん主催の稽古会に参加するため恵比寿へ。
この日は岡田さんと二人稽古になった。


前回も稽古した等尺性収縮による『人間鞠』状態が、岡田さんの稽古するKDS空手に通じているように感じると、その後独自に研究されているようだった。
岡田さんのブログなどを拝見する限り、稽古する上で大きな刺激となっているようで、一緒に稽古している身としては嬉しい限り。

岡田さんの稽古会では、それぞれ稽古しつつ、たまにお互いに稽古している内容を紹介したり、紹介された内容から引き出された新たな稽古を試してみたりと、試行錯誤と検証とを繰り返す場になっている。

今回は体捌きの質を変えるヒントをいただいた。
『鼠径部を畳んで水平に動く』というものだったが、膝抜きの落下や、単に『浮き』を意識するのに比べて、腰に意識を向けることで、足が居着きにくくなる効果もあるように感じた。
居着かずに動ければ相手にとって捉えにくい質の動きになる。


2017年3月26日日曜日

第144回つくば稽古研究会

久しぶりに娘とつくば稽古会へ行ってきた。
第1部は娘と思い切り遊んで、休憩をはさんだ第2部はKさんの奥さまとお嬢ちゃんに娘と遊んでいただいて、わたしは稽古。

柔道技をKさんと。
足技を中心に投げ込み。
人が倒れる原則を元に、足を刈る方向を確認した。実にシンプル。
三船十段の動画で確認しやすいのは『踵返し(きびすがえし)』だ。
小内刈、大内刈、出足払い、小外掛け、大外刈、内股、体落(手技)、足車、大車、支釣込足、膝車
すべてこの原理で倒す。

普段の乱取り練習中でも足技を出すタイミングはある。
技が効く根本的な仕組みを理解できていれば、一つ一つの技は、決まったときの形に名前がつけられるのであって、大別すれば同じ技として理解できる。
そうなれば、相手との位置関係やタイミングによって技の形が自ずと決まるようになる。
このように理解を進めれば全方向の『空気投げ』と足技の関連がより明確に整理できるはずだ。
理解を深めていきたい。


相手を立たせる技
座りで相手に押さえられた腕をあげる稽古で、単に腕をあげるのではなく相手の肩が上がり、そのまま立ち上がってしまうような手の上げ方が出来ないかと、常連の方々と試した。
この稽古は以前、沖縄旅行で健心流柔術を体験してとっても驚いた中でも初めて体験した、お互い向き合って座った状態で前から手をおさえてもらったところから、座った相手を立たせる稽古と同じだ。
わたしは体験の時に一度出来たきり、成功していない。
沖縄で受けた感触をもとに角度や力のかけ方を伝える。
あと少しという感触にもなったが成功しなかった。
これはとっても面白かった。

また再現に取り組んでいきたい。


2017年3月23日木曜日

三船久蔵十段の横捨身技

しばらく寝技の動画ばかり見ていて、三船十段の映像から遠ざかっていた。
三船十段の動きは『空気投げ』研究の原点であり、目標のひとつでもある。いかに自分の動きに進展が続いていたとしてもここを外して出来た気になってはならない。

先日の柔道練習でわたしと同じく三船十段の動きに魅了されているAさんから刺激を受け、久しぶりに三船十段の映像をみた。
今のわたしに三船十段の動きはどう映るだろうか?
一度見直したくらいで大きな発見を得られると思うのは虫がよすぎるが、横捨て身技の映像がこれまでと違って見えた。
具体的には、『横分かれ』と『横車』の映像だったが、先日の柔道練習で試したBJJの先生が奥襟を叩かれた時の対処法として紹介していた投げ技が、『横分かれ』に巻き込みの要素を追加したものだと理解できた。
さらに『横車』は、相手の背後あるいは側面から相手を後方に投げようとした時に相手が前方向に重心を移して耐えようとしたタイミングで良く掛かりそうだとあらためて確認できた。
加えて興味深く感じたのは、これら2つの横捨て身技の理解が進んだ後で『腕返し』の映像をみたところこれまでになくやり方がハッキリと見えたことだった。
横捨て身技としての原理は横分かれと同じだが、作りまでが違う。
引き手を持ったまま、相手の釣り手を切る。
引き手を手前に引き、相手の右肘を伸ばして前隅に崩す。
右手で相手の手首辺りを掴み、横分かれの要領で右足を相手の左側に投げ出して自分の頭が真下に落ちるように身を捨てつつ、投げる方向に体を向ける。


さて今度は三船十段の著書『柔道の真髄 道と術』にある説明で自分の理解を確認しなくては。

2017年3月22日水曜日

武術的な動きをサッカーへ応用する

BULINK主催、東京武道館での甲野善紀先生の講習会に参加した。

現役高校サッカー部員の青年が参加されていた。
なかなか珍しいタイプだが課題が明確でサッカーを上達したい、早く上達出来るようになりたいという思いで参加されていた。
アドバイスはこの日久しぶりに参加していて、スポーツ指導もされているKさんがしていたが、ふと自分もサッカー経験者であることを思い出した。

今の自分がサッカーを再開するとしたら、どうやったら早く上達出来るだろうか?

戦術やフォーメンションの理解を深めるのは当然として、個人の力をどう高めるか。

おそらく姿勢とリラックス出来ているかを意識して練習するだろう。
ボールコントロールの技術を磨く練習中、パスの精度などと同じくらい、これらを意識する。
自分のパフォーマンスが発揮できる状態を把握しておけば、うまくいかない場合に修正すべきなのは何なのかが自分でわかるようになる。

これは今のわたしの柔道への取り組みかたに等しい。
なかなかリラックスし続けるのは難しいが、徐々にリラックスしていられる場面が増えてきている。
もちろん体力面も技そのものの練習も足りていないし、相手があることなのでこれが出来れば必勝と言うものはないが、姿勢とリラックスを意識出来るかどうかが、自分のパフォーマンスを発揮できるかどうかにつながる。

武術で稽古した具体的な動きや技を応用できるかどうかは、ここにかかっているように感じる。
姿勢と武術稽古の関係についての私の考えは、以前甲野善紀先生と中村考宏先生の絶対にあり得ない対談の記事にまとめているが、今でも考えは変わっていない。


この日は柔道有段者のKさんが参加されていたので、空気投げ研究にお付き合いいただいた。
弾まないように弾む動きを空気投げに応用すると、よりスムーズで早い空気投げになりそうだとわかってきた。
これも応用の幅が広そうで楽しみだ。




2017年3月21日火曜日

松聲館の技法レポート『水面走り再び』

甲野先生のメルマガ動画撮影のため松聲館へ行ってきた。

前回、わたしが『人間鞠』で弾んで歩いて過ごしていたのを甲野先生の技を止める動きに応用して、先生に驚かれて以来、20日間ぶりの稽古だった。
前回は先生が『人間鞠』に『抜刀の体』『石火崩し』を合わせたものと、イメージを使って相手を気にしないで突然動く『トカゲ走り』によって、最後はこちらが大きく崩されていた。

20日間、先生の技に対して特別な対策を取っていたわけではないが、再び『人間鞠』の体で受ければ前回の技は止められそうな気がしていた。
ただ、これは毎回そう思って受けていて、毎回そううまくはいかないので、あてにならない感覚でもある。


この日は剣術から
お互い正眼に構えて剣道の試合でも見る剣先が触れるかどうかの間合いで向き合う。先生が動こうとするのを察知して上下に抜くか、横に払うかして対応する。
これがどうしても間に合わない。抜いてかわしたはずの剣が間髪いれずに戻ってくる。
払えるはずの先生の竹刀が重くて払えない。
見た目にはほとんどわからないくらいの『水面走り』をされているという。その結果浮きがかかり、通常では出来ない変化が可能になるそうだ。


『太刀奪り』
真横から剣を先生の上腕辺りを狙って振る。
ソフト剣なので当たっても痛くない分、振るほうにとっては、ゆっくり当てる加減がいらなくなる。
先生が目の前に立ち、動こうとしたらわたしが剣を振る。
普通に動かれたら難なく剣を当てられるが、『水面走り』にもる浮きがかかっていると、こちらの剣が間に合わずにとられてしまう。
これには驚くしかない。


『払えない突き』を払う
『払えない突き』は先生が出してくる手を払う。それだけの単純な稽古だ。
払えそうに思えるのに払えない。時には両手を使わせてもらうが、やはり払えない。
払えないどころか、こちらが構造的に丈夫であればあるほど、触れた途端に後方へ跳ね飛ばされたり、払おうとした手が存在しないかのように胸の辺りを押されてしまう。
かといって抵抗しないで立っていれば容易に突きを許してしまう。それならばと、払わずにいなそうとしてもいなせない。
文字通り『払えない突き』なのだ。ちなみに今まで『払えない突き』をまともに止めた記憶はない。

それが今回は違った。

前回と同じく『人間鞠』が発動する弾む体で構える。前回と違うのは、自分のなかで弾む体が馴染んできている点だった。
より脱力して構えていられる。
先生の手が伸びて、私の手のひらに触れる。
触れた瞬間、先生からの力がわたしの手のひらから体を通して足裏に伝わり、足裏で重さを感じるや、体が弾み今度はその力がわたしの手のひらから先生に伝わる。
すると先生の突きが止まるではないか。
何度か受けるがやはり止まる。
「これは体当たりしてきていますね。」
これが甲野先生の感想だった。

柔道的に組み合ったところから、内腕による動きで崩されていた形でも入らせない。
前回はこれが止められなかった。


『浪之下』が気になる
『浪之下』を弾む体で受けると、先生が「どうしても持たれていることが気になってしまう。」と言う。
技として動くためには気にしないでいる必要があるが、それがしにくくなるそうだ。


『座り正面の対応』でも前回以上に崩されなくなっていて、自分でも別人が対応しているかのように思えた。
先生は重心の偏りが起こる事が止められてしまう原因だが、座りでそれを維持するのが難しいと話されていた。


前回は『とかげ走り』で結局崩されたが、今回はそれも止めて、剣術を除けば完封の勢いかとも思ったが途中、『水面走り』による『太刀奪り』をされたあと、先生の動きがわからなくなってしまった。
柔道の組んだところからも理想的な『空気投げ』のように投げられてしまう、ついさっきまで止めていた『浪之下』も『斬り落し』も『小手返し』も止まらない。
唯一抵抗し続けられた『座り正面の対応』でも、帰り際にわたしが以前やった前後の重心移動を自分の足に寄りかからないで相手に伝える工夫を先生に紹介したところ、吹っ飛ばされるようになってしまった。


毎回衝撃を受けてばかりだが、たまに思い出してあらためて衝撃を受けるのが甲野先生の年齢だ。
70歳まで2年を切っている。
先生が50代の頃、何かの取材で30代の自分を振り返って当時の未熟さを思い返した事があったというが、70歳でもう一度振り返ったらどのように思われるのだろうか?
「今が一番動く。」と言う先生の技がどこまでいくのか、引き続き追っていきたい。


2017年3月19日日曜日

柔道練習98回目『横車』

子供たちの練習後、Aさんと練習。

Aさんはあまり時間を取れないので、BJJの動画で見た奥襟を取られたときの投げによる対処と、ロシアンロールという亀の返し方だけ少し練習した。
Aさんは奥襟を叩いてくるタイプなのだが、わたしとこの練習をした後は、奥襟を持ちに行くのが怖くなったと話されていた。
同じ動画で解説していた防ぎ方も合わせて説明したので実際に奥襟を取らなくなることはないと思うが。

Aさんとはさらに相手の横についてからの攻めについて研究した。
わたしは乱取り中、相手の横について背後に倒す『谷落』の変形を仕掛けることが多いが、これを警戒して前重心になった相手にすかさずかける技はないかと考えた。
Aさんにわたしの谷落を前重心でこらえてもらうと、横捨て身で飛び込めそうであったので、右足を相手の足の間に差し込みつつ、頭を相手の左足前に落とすように横車をかけたところ、これが上手くいった。


Aさんが帰った後、名古屋空気投げ以来、出げいこでたまに来られるAさんが来館。
三船十段のふわふわした受けの感触を探る練習をした。
それにしてもAさんは三船十段の映像をよく研究されていた。
組手の位置や、対左組の時に使う技についても詳しく映像を分析されている。
わたしも見習わなければならない。

Aさんは講道館で柔道を習っているのだけれど、Aさんのクラスでは巴投げ以外の捨て身技と巻き込み技を禁止されているという。
そのAさんかまだ使わないのでと、お借りすることができたのが以前にご紹介いただいた醍醐先生の柔道教本下巻、捨て身技編だ。
説明が丁寧で、やり方だけでなく、なぜそうするのかが書かれていて非常に勉強になる。
その中の記述に横車の応用編として、相手の背後を取ってから技に入る説明があったが、このやり方は先ほど確認したばかりの相手が前に重心を傾けた場合に施すものと同じであった。
試合や乱取りを続けているものにとっては当たり前の感覚かも知れないが、わたしも少しずつ柔道の攻防が理解が進んできているようで嬉しい気持ちになった。

この本を読んでこれはうまく出来そうだと感じたのは、引き込み返しを真後ろではなく、横方向に投げるというもの。
最近はわたしも警戒されてきれいに投げにくくなってきたので、いったん後ろに投げると見せかけてからの、横方向への投げはしっかり決まりそうな気がする。

また練習が楽しみになってきた。

2017年3月17日金曜日

『人間鞠』応用編。『突き』『空気投げ』

恵比寿で岡田さんの稽古会に参加した。
前回岡田さんに紹介した『弾む体』による働きを色々な形で試した。
『弾む体』と言うのは、ヒモトレで頭に紐を巻いたときのバランスであり、甲野先生の『人間鞠』の真っ直ぐの感覚であり、体の仕組みとしては動作術の中島先生から聞いた『等尺性収縮』の働きの事だ。

甲野先生との稽古では相手の力を跳ね返すのに驚くような効果を確認できたが、自分から動くときにどう応用するかが課題だった。

この日は岡田さんが、太極拳の発勁で押されて後ろに大きく崩される体験をしたと言う話をしてくれた。
なるべく自然に手を伸ばすだけで相手を後ろに大きく崩すにどうすれば良いか、『弾む体』で考えて試してみた。
岡田さんに受けてもらうと感触が近いという。
はじめに試したやり方はこうだった。
・足を前後に開き構える。
・後ろ足の踵を踏むことで擬似的な落下を生じさせて『人間鞠』を発動させ、この作用で相手を押す。
・相手が少し後ろに崩れたところをさらに腕を伸ばして大きく崩す。

さらにその後岡田さんの提案でより自然に動けるやり方がわかってきた。
・足を前後に開き構える。
・相手を手で押すと、少しだけ後ろに崩れる。
・押した圧力が自分に反ってくるので『人間鞠』が発動し、それが相手に伝わって大きく相手が崩れる。

後者の、自分からただ動くことで自分に『人間鞠』のスイッチが入る方法は、感覚的にもただ自然に動くだけで良く、大きく相手を押すための準備も要らないため、非常に応用の幅が大きいように感じた。

柔道へもこの感覚で応用してみたい。

先日夜中、会社帰りに足の回転が間に合わなくなりそうな走り方をしていたが、これは弾む力をなるべく外から見えないように効率的に使おうとした結果であった。
弾むので上方向に跳ねながら歩いていたが、跳ねる方向を前方向へ、さらに見た目には跳ねていないように動きを効率化させる。
『空気投げ』への応用で岡田さんと検討したのは、相手を左前隅に引き出した後の体捌きで踵を無理混むことで相手を横隅に追いやる。この時に効率化した弾む動きを取り入れると、動きが止まらずに相手を大きく崩し投げることが出来た。


また、この日は久しぶりに総合格闘技をしているAさんと一緒になった。
柔道では反則になるアキレス腱固めと足関節のヒールホールドと膝十字固めを教わった。
これをやられるのは恐怖を感じる。何も知らないでこれをいきなりやられたら危なくて仕方がない。体験しておいて損はないだろう。



2017年3月13日月曜日

寝ながら?寝技

鮮明な夢を見た。
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いつも動画でみて勉強させていただいている仁木征輝先生の前で寝技乱取りをしていた。

相手に背中を取られて絞めに入られそうなところから、仁木先生の動画でみたやり方を思い出して相手の右足が絡んでくるのを右手で防御しつつ、
その右足を押さえながら反転して横四方に押さえ込んだ。

『動画でみて勉強してたんです!』

と仁木先生に報告出来たが、本当に動画で見ているだけでも動きが変わってくるのだと、
見ていて良かったと強く思った。

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、、、という夢。

夢は本当に攻め込まれているときの視界そのもので、臨場感があった。

文字通り『寝ながら寝技』。

夢でも練習できれば、忙しい中でも練習時間を確実に確保できる。

夢の中での練習でも少しは上達出来るだろうか?



2017年3月12日日曜日

柔道練習97回目『送り襟絞め』

打ち込み、乱取り。
奥襟を取ってくるAさんとの乱取りでその返し技を試すことが出来た。
巻き込みながらの投げだったが、背中を付けるところまで行けたように思う。
その流れでAさんが締めを狙ってきたが、これは顎を引いて堪えることが出来た。そもそも起き上がってこれないように、投げた勢いでこっちが起き上がって『逆袈裟』まで持っていけたら良さそうだ。

その後、帯を取ってからの左の『大外刈』で倒してからの流れで『送り襟締め』が決まった。動画で勉強した仁木先生の動脈をおさえる絞めだった。
我ながらいい流れだった。

先週ご一緒したTさんと再び乱取りをした。
先週見事に食らった『内股』では投げられなかったが、『背負い投げ』を堪えた後の『小内刈』を簡単に食らってしまった。
今回は『内股』の気配を感じたらすぐに横から腰につき、『裏投げ』気味に崩す対応でしのいだ。
その中で後半寝技の攻防になったが、Tさんはしばらく寝技の練習をしていなかった事もあり、寝技で来られると怖いという。

今日は6年生2人の送別会があるので大人の練習はすぐに切り上げた。
大人の稽古相手が増えてきたのはいいが、小学生のメンバーが2人卒業すると団体戦に出るのに必要な5人を割ってしまう。
小学生の入門者も来てくれるといいのだが。




2017年3月10日金曜日

弾んで走る

会社帰り、駅から家までの道を弾む体で歩いていた。
正確には弾んでいるので、ゆっくり走っていた。

弾む方向を前に持っていくと、走ることになるはずだが、
どうなるか試してみると、思った通り体は軽いまま、
どんどんスピードが出てくる。

着地すると弾むので加速する。加速して着地するとまた弾む。
この『弾む』というのをもう少し厳密にコントロールして、
上方向ではなく、前方向に働くようにして、体の上下動をなるべく少なくするように、
つまり感覚的には弾んでいるが、見た目には弾まないように調整してみた。

すると、あっという間に速度があがり、足の回転が追い付かなくなりそうになって止めた。

いままでの筋力による加速とも違うし、倒れこみや膝抜きによる加速の感覚とも、
全く異なる感覚の加速。反射による加速と言っていいのか。
これは面白いものを発見した。


2017年3月9日木曜日

松聲館の今を稽古する

遅れて到着すると柔道有段者で講道館で稽古を続けており、その他武術経験もあるNさんも到着したところだった。
『弾む体』の話と『空気投げ』の話をしながら着替えを済ませて、早速受けていただいた。

『弾む体』
一通り説明してから、柔道への応用について意見を伺った。
受けの質が変わるので、相手の技を跳ね返すのに有効。
跳ね返しつつ、自分の技に入れそう。
仕掛ける際も、踵を踏むと気配なく推進力が得られるので、前方向に相手を飛ばしておいて『払釣込足』が有効そう。
ここで三船十段の動画の話になり、今はあまり見られない『払釣込足』はこのような体でかける技なのではないかと想像できた。


『空気投げ』
『全方向の空気投げ』と『空気転がし』を紹介して、そのタイミングを話した後で、『速い空気投げ』のやり方を説明した。
説明と練習では自分も相手も大きく動いて、手順と技の仕組みを理解する。
乱取りでかける場合は、同じ手順と技の仕組みで、動きを小さく、時間を短くして技を仕掛ける。
単に自分だけが早く動いても同じ技にはならない。小さくても早くても相手が崩れているか、体捌きのタイミングはどこか、方向は、大きく動いた場合と変わらない。
実際に仕掛けるところまで受けてもらうと、Nさんも納得した様子だった。
甲野先生がやる釣り手側を引き付けて投げる『渦落』は組み際にいきなりかけると対応しにくい技ではないかと確かめられた。


この日は久しぶりにお会いできた剣術のNさんとも稽古できて、他にも常連の方々に『弾む』と『謙譲の美徳』の違い、合わせてやるとどうなるかをリクエストされて思わぬ威力に驚かれるなどして過ごした。


甲野先生の技を受けなかったのは珍しいが、皆さんのお陰でよい稽古になった。

2017年3月5日日曜日

柔道練習96回目『スピード重視の打ち込み』

就職が決まって時間に余裕ができそうだというSさんが道場OBとして来館。
また1人大人の練習相手が増えた。
練習環境がどんどん充実してくる。ありがたい。


子供たちの練習後、打ち込みを中心に練習した。
怪我から復帰したTさんには、疲れない打ち込みを教わった。
形とスピードを重視する打ち込みで、筋力を多く使わないのでたくさん練習出来る。
おっさんには重要な要素だ。
形が出来てきたらパワーアップを兼ねて負荷を上げていってもいいだろう。

背負い投げの足の位置、体落としの足の位置を確認できた。
相手に近づきすぎると重たいし、実際に投げることも出来ない間合いになってしまう。
私の場合はもう少し相手と離れた位置で打ち込みをすると良いようだ。

技の研究稽古では、奥襟を叩かれた瞬間の投げ技を練習した。
BJJの動画で見た投げ技で、受けたTさんが面白がっていたし、乱取り中に出しても有効そうだった。
奥襟を取りに来た腕にぶら下がるようにしながらブリッジの体勢に入って相手を捲き込んで投げる。

組み手争いで奥襟を取られてから位置を下げる方法を練習したが、Tさんはそれをさせない技術を持っていて、1度取らせてしまったらなかなか簡単にはいかないものだと実感した。
それでもTさんからは相手の手首を押さえて落とす方法を教わったのでこれも有効に使っていきたい。
ただ、私の場合は充分に組ませてもらったところから投げる技がまだ出来ていないので、乱取りでは出来るだけ組んで技をかける練習をやっていきたい。

Sさんには『空気投げ』も体験してもらった。
初めて受けるというSさんの感想は、『けっこう跳ぶんですね』というものだった。
Tさんにも見てもらいながら全方向の『空気投げ』を説明したところ、斜め前方向の『渦落』と後ろ方向の『浪落』がそれぞれ『支釣込足』と『小内刈』に繋がる点について面白がってもらえた。
つまり、足をかけないで投げられるように練習しておけば、足をかけて投げるのはより簡単に出来るようになるという理屈だ。
さらに最新の『空気転がし』についても共感を得られた。これはゆっくり相手を崩し続けて転がす事が出来る技の質を身につければ、そのスピードを上げたときの投げの質も変わるというもの。
特に中心を捉え続けるという説明は、柔道でも感覚的にはやっている。
色々な技で胸や背中を合わせるという説明をされることがあるが、相手の中心を捉えると言い換えても良いだろう。

『謙譲の美徳』による『渦落』
引かれた相手の両足が浮いてくる『謙譲の美徳』による引き付けから、一連の動きで『渦落』で投げるところまでを受けてもらうと、Tさんは笑いだしてしまうほど変な感覚だったようだ。
乱取り中に出せるようになったら面白そう。


最後にTさん、Sさんと乱取りをやって終了。

寝技の練習もやりたかったが、次の楽しみにしておこう。

2017年3月1日水曜日

松聲館技法レポート『抜刀の体で浮く』

夜間飛行から発行している甲野先生のメルマガ用動画撮影に松聲館へ行ってきた。

今回の内容について予め断っておくと、前半は私が甲野先生の技に抵抗した話。後半は先生の技が変わって抵抗できなくなった話になっている。
甲野先生の最新技については後半部分でご確認ください。

■前半
甲野先生との稽古では、技への抵抗を要求されるのでこちらも何かしら前回から工夫して稽古にのぞむ。
うまく抵抗できるとそれをきっかけに先生の技がまた進化するので、こちらも進化の過程を目撃するために頑張って抵抗するのである。

この日はその抵抗が思っていた以上にうまくいって、先生の『斬り落し』、『払えない突き』、柔道的に組んだところからの潰し技、前回吹っ飛ばされた座りの『正面の対応』に対して、ほとんど崩されることなく止めることが出来た。

先生にもこの短期間でこれほど変わるとは、と驚かれたが、わたしも驚いた。

前回との違いは、『弾む体』になっている点だ。
『弾む体』とは、構造動作トレーニングのゆっくり走りで確認した足裏の着地で伸長反射が起きる姿勢のことであり、ヒモトレで言えば頭の回りに紐を巻いてジャンプすると止まらなくなるときの体のバランスであり、甲野先生の術理で言えば『人間鞠』で真っ直ぐ落とすと跳ね返ってくる体の使い方である。

この『重さがかかると跳ね返る』性質を『技を受けると跳ね返す』に応用できたということだ。
先生には腰回りが充実しているのが触れただけでわかると言われて感心された。

■後半
これでしばらく抵抗していたのだけれど、私が『人間鞠』を使っていると説明すると、先生が『なるほど』と言いながらしばらく考えて出てきたのが、
『浮き』、『人間鞠』、『石火崩し』
を同時にやるという動きだった。

座り『正面の対応』で受けたが、さっきまで抵抗できていたのが嘘のように吹っ飛ばされるようになった。
こちらの『人間鞠』が発動する前に跳ばされてしまう。

『浮き』について先生がいうには、抜刀の体にすると必然的にかかることがはっきりわかったという。
なかでも長く浮いていられる抜刀の形があって、今回は特にそれを意識されていた。

また『小手返し』や『浪之下』などはこれに加えて、『トカゲ走り』を使うとこちらが抵抗できなくなる。
『トカゲ走り』は技を仕掛けるときの気配を消す方法で、イメージで作り出した小さなトカゲに術者自身が気をとられているうちに技をかける。
どうやら受け手も無意識にトカゲに気をとられて、相手の技に対する備えが一瞬解除されてしまって、抵抗できないようだ。

柔道的に組んだ状態ではそれでもある程度抵抗の手がかりがあったのだが、『内腕』を使って引き付けられてからの足技にはどうしようもなかった。
先生に足を刈られた方向が対応しにくく、ストンと体を落とされる。

この足技は光岡先生の説明によるものだという、大変勉強になった。