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2013年1月31日木曜日

手裏剣試行錯誤ほか(水天宮自主稽古会)待ち


水天宮自主稽古会。
この日はIさんとの2人稽古となった。

まずはIさんも手裏剣。わたしのブログを読んで手裏剣欲が高まっていた様子。
久しぶりに打つ手裏剣は、中々ささらない。
しばらく試行錯誤しているところに「体が前に出ちゃってます。」と指摘するとその場で刺さり始めた。
「あー、変わったのがわかります。」というIさん。

刺さるようになってくると、さらにハマルのがこの手裏剣稽古。
私はIさんよりもここにくるチャンスが多いので、遠慮して見守る。

集中して手裏剣を打つIさん。

ヒマだ(笑)
稽古人がもう一人か二人いてくれると助かるという事が判明した。

続けているうちに、刺さる音に変化が出始めた。
”ドッ!”という低くて、衝撃が突き刺さるような音だ。
あれよあれよというまに良くなっていくIさん。

■名古屋のお土産稽古
柔道の研究成果を紹介。
片足立ちの足払い(?)を耐えられた時の連続技を試す。
相手の右足を払い、そこを耐えている相手に向かって進み、同じ足を相手の左足にかけつつ下方向に崩す。
一発で決めたいところだが、そうでなくてもこの連続技は対応が難しそうだ。

山口先生の"肌"の動き。
今の私には再現が出来ないのだが、何となく雰囲気だけでも伝えようとチャレンジ。
正面の斬りの形でそれなりに威力のある動きをしながら、動きの方向性を"肌"で感じ取り、そこに従って(あるいは利用して)動けるか。

■浪之下
Iさん、最新の受け。
全身でキャッチャーミットを作って、待ち構えている感じ。
下に潰すのは大変難しい。

■辰巳返し
手首より先を押さえられたらどうするか。
気にせずあげてみる。
すっぽ抜けたら、そうならないように押さえない押してもらう。
が、すっぽ抜けるというのはちょっと危ない場面も考えられるので、せめて手首あたりをおさえてもらった方が良いかも。

■手裏剣
Iさんは、電車の都合で先に帰宅。
私は寸暇を惜しんで手裏剣稽古。
ちょっと手の内を丁寧に見直しても良いかなという課題が見つかったところで、私も時間切れ終了。

2013年1月30日水曜日

超強力”肌の稽古”山口先生の事前講習会

まだ名古屋の話。 

時間の都合で昼過ぎから始まる甲野先生の講習会には参加できなかったが、午前中から山口先生の事前稽古会があるということでお邪魔させていただいた。 
山口先生は甲野先生が「あの人もちょっと普通じゃありませんから。」と言われる程の動きをされる方。昨年初めてお会いした。 
私にとって衝撃の「正座から立つ」を見せていただいた先生である。 

っとここでもその山口先生から「東京の甲野先生のお弟子さんです。色々教えてもらって下さい。」という過分な紹介を受ける。 
さすがに「いえいえ、東京で稽古しているものです。」と言い直したが、どちらにしてもせっかく来たので楽しんで帰りたいし、私と稽古した方には楽しんでいただきたい。 

まずは山口先生にご挨拶。 私が手裏剣に嵌っていることをご存じでした(笑)
最新の気づきについて伺った。 
最近のツイートによると”肌”と”視線”がテーマになっているとのこと。 
”肌”と聞くと半身動作研究会の「皮膚の稽古」が思い浮かぶが、山口先生が独自に気づいたそれはやはり異なるものだった。 
「お願いします。」 
と腕を抑える。とにかく腕を抑えにかかる。 
前回もそうだったが、山口先生との稽古の特徴の1つは、やりながら感じるという事。 
こう書くと韓氏意拳の稽古に通じるように聞こえるかもしれないがそれとも違う。 
どうやっても動けそうもないときにどうするか?自分はどう動きたいのか?相手はどうなっているのか。このような事を厳しい受けの条件で探るのだ。 
久しぶりに受けた山口先生の動きは一言で言えば『超強力』。 
油断していたわけではないが、正面の斬りの形であそこまで激しくぶっ飛ばされるとは!ここ最近では記憶にない。 
座りの技で転がったのに背負い投げをくらったような衝撃を受けた。 
”肌”とは動きの方向性の事。ますます中島先生の説明に近くなってくるが、技は異なるもの。 

もう1つは”視線”これは早さの事であった。見たときには動いているという感じ。あるいは、見ているが視線を送った時には動いているという感じ。 
これもわかりやすく言えば気配が消えるので、こちらが間に合わない。 

私も半身動作研究会の稽古メニューを紹介した。 
もちろん『皮膚の稽古』だ。 
説明は過去にも書いたようなきがするので省略するが、山口先生の動きとは似ても似つかぬこの大人しい稽古が、感覚的には皮膚の繊細な部分を取り出したものに思われた。 
一緒かどうかはわからないが、受けたみなさんは楽しんでくれたようだ。 
特に初参加だという、柔道整復師と柔道の親子が熱心に話を聞いてくれた。 
それから『正面押し』。 
これは力む・力まないの説明をするのにとても便利でわかりやすい。 
これも体格の良い方、一人は空手家の方に好評だった。 
さすがに朝から来るだけあってみなさん、稽古熱心でこの日も楽しく稽古することが出来た。 

そうそう、前回お土産にいただいた動き「正座から立つ」が出来るようになった事をご報告した。 
すると新たなお土産「前腕に人が乗る」をいただいた。 
骨折したときのように肘を曲げた前腕に人を両足で乗らせる。というもの。 
私も乗らせていただきました。乗る側も怖いので肩に手を乗せていたのですが、それも離して立っても同じく支えられる。 

ぎりぎり時間いっぱいまで稽古させていただいたが、甲野先生の講座の前に無念の終了。 
名古屋の稽古人の方々と山口先生にご挨拶をして帰った。 
とても楽しく良い稽古になりました。ありがとうございました。 

帰る旨の報告をさせていただいた際、山口先生から「何か他にお土産もって帰りますか?」との発言があり、「では『正面の斬り』の形で全力でやらせて下さい。」とお願いした。 
普段の稽古ではただ全力でやっても得るものが少ないと思いやっていないのだけれど、この日は逆の感覚だった。 
山口先生には思い切り行ったほうが良い稽古になると思ったのだ。 
実際やってみると、その通りだった。 
私の動きは簡単に言えば(それだけではないが)「構造的に丈夫な状態のまま動く」というものだが、山口先生からはその構造的に丈夫であるが故の脆さを指摘された。 
直接言われた表現ではないが、こう受け取った。 
構造的に丈夫であるが為にそこに頼ってしまっている。だから構造的に丈夫でない方向からこられた時の対応が甘い。 
どう取り組んでいくかは今後の課題にしよう。良いお土産をいただいた。 
みなさま、ありがとうございました!
特にK親子には駅まで車で送っていただき、大変助かりました!

稽古メモ 
■肌の小手返し 
手袋を脱がせるように。 

■肌の正面の斬り 
私の手刀から見て手刀方向の力を与える。そこに意識が向くことで空いてくる肘を、肘の外側からの力を与える。 

2013年1月29日火曜日

ある日の柔道研究稽古(その3)

続き 

そうだ、その前に返し技の研究をしたのだった。 
相手の技を太刀奪りの体捌きでかわしつつ相手を崩すと言うもの。 
検証ではうまく行くが、これが試合並のスピードでかける投げ相手に通用するかというところまで試した。 
結果としては、”通用する。ただしタイミングは厳しくなる。”だった。返し技に入れる範囲は決まっているのだけれど、そこを通過する時間が短くなるのだ。 
これに対応する為には、速く動けるようになるか、小さな動きで大きな効果を出すようになる必要がある。 
ただ今の私の動きでも予め来るとわかっている動きに対しては、ある程度間に合うようだった。 

話を乱取りに戻そう。 
T大のKさんと乱取り稽古という形で研究稽古を行うことになった。 
普段の稽古とは大違いだ。 
私は居着かないでどこまで動けるかという自分観察。Kさんの方も、私みたいなタイプを相手にするとどうなるのかという稽古だ。 
本当にやってみるまでどうなるのかわからない。 
ちょっと怖かったので初めに投げてもらった。引き手を持って投げて貰えば、受け身は大丈夫そうだ。 
「それなら受け身とれます。投げられそうなら投げちゃって下さい。」 

相手の方は左利きだったが右に組んでもらい、こちらは柔道着ではなく作務衣で帯なしという相手の方にはやりにくく、私の方は十分という形。 
そこは強豪校の現役選手、この点に対しては問題なく対応していただいた。 

投げられる恐怖心も無く、伸び伸びと出来た。 
その時の私のパフォーマンスは、嬉しくて浮かれ気味な点をのぞけば最高潮だっと思う。 
当然何度も投げられたが、投げられるときは決まって私の方が踏ん張って耐えようとしていた事が確認出来た。 
「繋がる」を感じた時に自然と体が動いて、先ほど研究した『空気投げ』も、捨て身技も決まった。 

誤解の無いように書いておくが、乱取りと試合は違う。 
私の『空気投げ』が決まったのは、T大のKさんがそれを返せなかったのではなく、技が入ったと(Kさんが)判定出来たという事。うまく技に入れなければわざと投げられることは無いが、技に入れば体制を崩してまで無理矢理粘るということもしない(個人の加減もあったり、粘りまくる乱取りもあるかもしれないが)。 
当然、試合ならそこに入ることから厳しくなる。ここを勘違いして書くと次に会った時にぶっとばされてしまう(笑)是非是非またお会いしたいのは別として。 

乱取りの様子をもう少し書いておこう。 
私はとにかく居着かないように動き、相手と繋がったらそのまま動いて崩すという動きをするように心がけた。 
特に足で踏ん張らないようにしていたせいだろう、単発の足払いにかかることは無かった。 
片足を攻める投げ技も崩されずに耐えることが出来ていた。 
投げられたのは、私の右足前に足がかかり、右前方向に崩しをかけられながらの投げだった。 
技の名前は知らないが、この技に来られると防ぐことが出来なかった。 
他にもぶわっと振り回された場面があったが、後で効くと相手の方が「つながる」感覚で動いていたとの事。さっそく試してうまくいったようで、嬉しかった。 

と、ここで時間切れの深夜0時、いったんお開きとなった。 

お開きとなった後も少し、Kさんと乱取りを続けた。 
そのあと、T大ではないが稽古に参加されていたAさんにもお願いされて乱取り。 
この方は、甲野先生の技にも独特の粘りを見せていた方で、組んだ感じT大のKさんとはまた違った感じがした。 
先ほどよりも厳しく攻めてくる。私も『空気投げ』など行けるかなと思ったタイミングで試すが投げるまではいかない。捨て身技も入るとことまではいくが、前受け身で止められる。 
この方は当初見た通り、乱取りでも崩れにくい動きをされていた。 
反対に攻めの方は中々に厳しい。 
片足を攻める足払いには、足を居着かせない事で躱せる感覚があったが、2連続でかけることで私を居着かせる動きをしてこられる。居着けば当然投げられる。 
「いまのは繋がっていましたか?」と聞かれたので、私が投げられた感覚を頼りに答えた。 
初動を感じずにいきなりブーンと投げられたら繋がっている。 
結果投げられたとしても、ぐぐぐっと来るのをこちらが感じた場合は、繋がっていない。 

後で聞いたら国体(?)などの大会にもでるバリバリの現役柔道家の方だった。 
どうりで動きが違うと思った。失礼なことを言っていなかったかどうか、我ながら心配になったが私が一方的に投げられながら「楽しいです。もっとお願いします。」と言っていたのでまあ、稽古バカには思われても失礼なやつだとは思われなかったと思う。 
この方には空気投げは通じなかったし、捨て身技も防がれた。 

帰りの車の中でもっと試したかったことがたくさん出てきた。 
もう投げられると思ったときには、必ず居着いて踏ん張っていた。 
・投げられてもいいから居着かずにいたらどうだろう 
・相手全体を感じるように動いたらどうだろう 
・視線を足もとに置き過ぎていたような気がする 
・背負い投げにいける状態があっただろうか 
・投げられそうになってからそれをコントロール出来ないだろうか 
・もっと最初から充実した状態でいたらどうだろうか 
・ワンインチパンチの応用で組んだ状態から崩せないだろうか 
・片足立ちの技を連続技に出来ないだろうか 

脳内稽古が勝手に走り出す。 

ある日の柔道研究稽古はこれでおしまい。 
ではなくて、この後K監督に送ってもらったホテルで甲野先生、K監督と最後の研究稽古をしてようやくおしまい。 
もう1時過ぎてました。結局先生が一番稽古してる(笑) 

ある日の柔道研究稽古は今度こそおしまい。 



空気投げ研究稽古
ある日の柔道稽古(その1)
ある日の柔道稽古(その2)
ある日の柔道稽古(その3)

2013年1月28日月曜日

ある日の柔道研究稽古(その2)

続き 

甲野先生の動きにある「間(ま)」については早々に稽古をあきらめた。 
甲野先生の「間(ま)」に興味を持った人には申し訳ないですが、ここから先は私中心の稽古話です。 

「間(ま)」については、城間流沖縄拳法のセミナーで稽古法も教わったが、この日の甲野先生のように使うのは容易ではない。 
そもそもそれ以前に疎かにしてはならない事がたくさんあるのだ。 

さて、この日の稽古はまだ続く。 

先生が冒頭で私を紹介していただいた時に、「『辰巳返し』が出来る人」という形で紹介していただいたせいもあって、色々な質問が私のところにやってきた。 
その中で当然、「辰巳返しってどうやるのですか?」と言われたので、お答えしたところ私が教えた方々がその場で出来るようになってしまった。 
もちろん、私が甲野先生の『辰巳返し』を再現出来ないのと同様、動きには精度というものがあるが、それでも教えたその場でそれなりに出来るようになったのだ。 
先日甲野先生に言われた言葉を早くも実践する場が訪れたわけだが、これは我ながら教え方が良かったのだと思う(えっへん)。 
質問を受けて答える(教える)ときに気をつけている事があるのだけれど、そのことはまた別の機会に書くことにしよう。 

質問を受けてばかりではいられない、私も課題を抱えて参加しているのだ。 
脳内稽古中の三船久蔵十段の動きを、甲野先生との稽古で身に付いた感覚をもとに研究したかった。しかもこの日の稽古相手は現役バリバリの柔道家である。 
このような機会はめったにあるものではない。もう無いかもしれない。とにかく今を逃してはならない。 
「三船十段の『空気投げ』を動画を見て研究しているんです。」から始まった私と柔道家の方々との研究稽古。 
取りあえず脳内稽古の通りにかけさせていただいた。 
速度はそれほど早くせずに、動きをトレースする。 
っと、崩れる。 
少なくとも間違えではなかったようだ。 
柔道家の方からも「いまのはかかっています。」と言っていただいたので間違いない。 
楽しい。 
研究稽古したその場で柔道家の感想をいただけるのだ。 
楽しくないわけがない。 
動けている時に感じたのが、相手と繋がっている状態だ。 
自分の動きと相手の動きが一致してくる。すると体捌きで投げる『空気投げ』の動きに入れるようになる。 
やや直前に稽古した韓氏意拳の影響が強いと思うが、これまで甲野先生や中島先生のもとで稽古していた感覚が助けになっているのは間違いない。稽古やブログを通じて様々な方からアドバイスをいただいたのも大きい。 
一緒に組ませていただいた相手の方も「繋がる」感覚を共有できて動きになっていた。 

その後も崩しに必要な動きの範囲や、相手とつながる状態などをお互いに確認した。 
・自分勝手な動きで投げようとすると力が必要になる 
・崩しの範囲を超えると相手は復活する 

『羽織を羽織る(つもりの)投げ』も、どうそこまで行くかは柔道家にまかせるとして、有効な働きがあることが確認できた。相手の方がやるのを受けてわかったことだが、慎重になり過ぎて相手とのつながりが切れてしまうと何も起こらない。丁寧に、というのはそーっと動くのではない。相手との繋がり(=羽織)を感じて投げの形に入る。するといつの間にか投げられている。 

また、片足立ちからの足払いの検証。 
これは自分で立っている状態をキープしながら相手の足に触れると、思わぬ威力が出るというものだ。 

膝裏を刈ると相手が崩れやすくなることが確認できた(小内刈りに近くなる?)。 
畳の上に裸足でいる場合、摩擦が大きく、この単純な形では相手が動かないのだ。 
私の手から動きの情報が伝わってこない状態で、突然足を刈られる感覚に驚いていただいて、思っていた以上に有効だった。 
さらに立っている側の足を居着かないようにした状態で刈るとさらに有効でほぼ足の接触だけでそのまま後方に崩れる事も確認できた。 
稽古法。これは以前韓氏意拳のU田さんにやってもらった遊びが元になっている感覚だ。 
相手の横に立ち片足で立つ。浮かせた足で相手の膝裏あたりを上からしたになぞるようにして触れる。 
このとき片足で立つ側は"決して"相手に寄りかからない。 
すると相手は予想以上の重みを感じて、膝から崩れる。 
触れると書いたのは、見た目には踏むように見えるのだけれど、踏みに行くと寄りかかってしまうからだ。 
ほんの少しでも寄りかかってしまうと相手には何も起こらない。それどころか自分が崩れてしまう。 

これはさすがにいきなり出来る形ではないが、それでもやったなりの効果は出るようだ。 

最後の方でT大の学生さんから質問を受けた。 
「もっと試合のように技をかけにいったらどうなりますかね?」 
検証用に手加減した状態で技をかけているが、そうでなければどうなるのか? 
という質問であった。 
「私で良ければ、ちょっとどうなるか試してみましょう!」と提案した。 
相手の方も快く応じてくれて、乱取り稽古という形で研究稽古を行うことになった。 

続く



空気投げ研究稽古
ある日の柔道稽古(その1)
ある日の柔道稽古(その2)
ある日の柔道稽古(その3)

2013年1月27日日曜日

ある日の柔道研究稽古(その1)

前回は昨年の3月頃だったか。 

とある柔道場で行われた甲野先生と柔道家との研究稽古に参加した時の話。 
Y柔整のK監督に久しぶりにお会いできた。T大の柔道部員の方も8名ほど参加。 
最近柔道に興味津々の私は、甲野先生が何気なく放った「来ますか?」という言葉に心を揺さぶられ、決意の末に参加させていただいた。 

さて、毎度の事ながら何が起きるかはわからない。 
一つ言えるのは、私が楽しみにしていたということだ。 
甲野先生のツイートを見てますますその気持ちが高まっていた。 

始まったのは夜の7時半くらいだったか、終わったのは深夜0時前。実に4時間があっと言う間に過ぎてしまった。 
いつまでも稽古していたかった。 
はじめは連れてこられた風に表情の固かった学生さん達も、甲野先生の技を受けると驚きを隠せない様子。 
さらに説明を受けると次々に自分でも試してみるようになった。 
固かった表情はすぐに和らぎ、時間を忘れて稽古を楽しんでいたように思う。 
部活以外でも柔道着を着て4時間深夜0時まで稽古と聞いたら、どれほどの稽古の鬼なのかというイメージを持っても不思議ではない。 
が、この日の稽古は、「鬼」と言われるとやっている本人の感覚と合わない。 
不思議な技を受けて、自分でもあーでもないこうでもないと稽古していたら4時間経っていたというものだ。 

甲野先生の最新の気づき 
・1点接触の崩し 
・掴めない腕 
や、 
・虎ひしぎ 
・凝縮・解放の原理 
・屏風座り(上下圧縮型) 
・二挺掛け 
・親指の背を使う 
・様々な手の内による効果 
・辰巳返し 
柔道家のみなさんが、自分のものにしようと技を受けては周りで試すという好循環が生まれていた。 
私もその循環に自ら飛び込んだ。 

甲野先生自身もこの好循環の場で進展があったようだ。 
中盤から柔道部員達を合気道の演舞のようにポンポン投げ始めた。 
独特の雰囲気による暗示なのかと甲野先生自身疑ったようだが、適当にやると技がかからないのでそれで(どうやら本当に技が効いているらしい)とわかったそうだ。 
・相手が襟を掴みに来たところを、吸い込むように下がりながら相手の腕を取って、自分の後ろへ投げる。 
・相手が襟を掴みに来ようとしたところを、逆に相手のほうに寄っていき、それに反応出来ずに一瞬固まってしまったところを崩す 
今まで甲野先生がことさら触れてこなかった「間(ま)」などと言われる、わかりやすい言葉で言えば「距離」と「タイミング」の世界のようだ。 

私も襟を掴みに行くが何度やっても先生に引き崩される。 
絶妙のところで少しずらすので掴み直そうと修正するのだけれど、それに対してもずらされる。これで最後まで持って行かれる感じなのだ。 
かと思えば、今度は襟を掴みに行こうとするところを逆に入ってこられる。 
こちらは固まってしまい、なすすべなく崩される。 
城間流沖縄拳法システマで稽古した感覚だ。 
周りの方と試してみるが、ぜんぜんわからない(笑) 

続く

空気投げ研究稽古
ある日の柔道稽古(その1)
ある日の柔道稽古(その2)
ある日の柔道稽古(その3)


2013年1月26日土曜日

三船久蔵十段「空気投げ」研究稽古

脳内稽古しまくっていた「空気投げ」、早くも実際に研究稽古出来る機会に恵まれた。 


なんと縁があって柔道の有段者相手の研究稽古である。 
心からテンションの上がる稽古だった。 
超楽しかった。 
色々と研究が進んだが、ここでは「空気投げ」について書いておこう。 
いま動画をあらためて見てみると、どうも私はこの通りには出来ていない(それはそうだろうが)。 
それでも大変有意義な稽古になった。 

脳内稽古では次のポイントを挙げていた。 
・相手を相手の右後方に崩して投げている 
・投げは腕力ではなく、下方向への重心移動 
・崩すのは急激な体捌き 
・相手の重心移動の速度を少し追い越すように動く 

さて実践してみた。 
急激な体捌きでなくとも投げることは出来るようだった。 
特にイメージと違ったのは、相手の重心移動の速度を見る必要はなかったというもの。 
それよりも大事なポイントがあった。 
・相手とつながる 

言葉で書くとこうなるが、これは感覚的なもの。動画で見てもわからなかった。 
今でも実際どうなのかはわからないのだが、相手をしてくださった柔道家の方もこの「繋がる」という表現には共感していただいた。 
つまり、相手とつながっていない状態で急激な体捌きをやったところで投げるほどの効果は得られないのだ。 
この繋がりは自分の身体から始まる。 
まずは手の動きと身体の動きが繋がっていないとやはり相手には作用しない。 
そのうえで相手と自分の繋がりを感じて動くのだ。 

半身動作研究会八光流韓氏意拳、、、様々な稽古が私の中で化学反応をおこしてこの日の「空気投げ」に注がれたように思う。 
相手の柔道家の方達にもお礼を言われて、お互い有意義な稽古となった。 
こんな機会、次はいつになるのかわからないが、またお願いしたい。 
柔道稽古が終わったそばから脳内稽古が始まってしまっている。 

2013年1月25日金曜日

手裏剣試行錯誤(水天宮自主稽古会) 威力について

この日は構造動作トレーニングが「あしゆび」のテーマで開催されていたが、仕事で間に合わなかった。
急きょやることにした水天宮の手裏剣稽古。 

「はなれ」「おさえ」の感覚を距離を変えて試す。 
っとすぐに的が限界近くをむかえたのでガムテープで修繕(写真)。 

心機一転稽古を始める。 
近距離の場合、2通り方法がある。 
・直接刺すように打つ 
・あくまで直打法で打つ 

直打法の感覚を掴みたいので後者のやり方で練習した。 

なにより集中が大事なのだが、この日は同じ部屋でお仕事をされている方がいて、申し訳ない気持ちで稽古した。 
O氏には「どうぞどうぞ」と言っていただいたが、仕事場で手裏剣を打たれたら集中できないのは私じゃなくて、仕事をされていた方のほうだろう。 
申し訳なく思いながらもしかし、稽古は続く。 

申し訳なく思わなくなったころから、剣が良い感じになってきた。やはり集中は大事なようだ(笑 

■威力 
剣と身体を一致させる感覚。 
手だけで操作しない。剣を構える動作に身体を一致させる。 
具体的には右手が挙がっていく動作を左足裏で感じ取りながら振りおろす位置まで挙げきった時に身体が捻れていないことを感じる。 

剣を挙げる手を丁寧にあげていくようにしたところ、剣が安定した。 
狙いやすい感じが出たとも言える。 

休みなく投げ続けていたら、手が痛くなってきたのとなぜか腰に違和感が出たので自分の動きを観察してみた。 
足と腰が居着いている。 
何が起きているかと言うと、投げ終わった後に動けない状態にあったという事である。 

これではいかんという事で、威力を意識せずとにかく楽に打つようにした。 
これで「おさえ」の感覚も養おうとしたところ、思わぬ収穫があった。 
手裏剣の威力があがったのだ。 
手裏剣の威力は刺さり具合もそうだが、的にあたったときの”ドッ”という音でわかる。 

”ドッ” 
”ドッ” 
”ドッ” 
”ドッ” 

心地よい音だ(写真)。 

2013年1月24日木曜日

三船久蔵十段「空気投げ」脳内稽古

三船久蔵十段の空気投げに興味津々である。 


0:58からの「空気投げ」 

動画を繰り返し見ているうちに脳内稽古が少し進んできたように思う。 
・相手を相手の右後方に崩して投げている 
・投げは腕力ではなく、下方向への重心移動 
・崩すのは急激な体捌き 
・相手の重心移動の速度を少し追い越すように動く 

しかし脳内ではもどかしい。 
あー、稽古したい。 

2013年1月23日水曜日

忍者道場で武器術

武蔵一族による忍者道場での一族稽古会におじゃましてきました。 
武蔵一族はその道の指導者クラスの方も所属されていて、ある意味本物の忍者が集まっている。 
忍者には武術以外にもいろいろと担当があって、武術をやらなくても忍者好きなら忍者になれる可能性はあるようです。興味ある方はチェックしてみて下さい。 


この日は一刀流の使い手で忍者の相模さんが参加されるというので楽しみであった。 
さらに急遽、韓氏意拳のU田さんも参加されるとのこと。 
残念ながら剣術のK山さんは都合がつかなかったようだ。 
さらには十字手裏剣の使い手でくノ一のしころさんも手裏剣練習で参加。 
濃い。 

始まってみればほぼU田さんワールドの武器術によるシビアな稽古となった。大変勉強になった。 
欲を言えば武蔵一族の稽古会なので初めてお会いできた一刀流の相模さんともっと話をしたかったが。
帰る間際の相模さんを呼び止めて、宴会芸潰しと辰巳返し封じ(相模さん曰く、普通に押さえているだけ)をやっていただいたが、身体を練られているのが伝わってくる。 
初めて触った甲野先生タイプの手裏剣も相模さんはきれいに打っていたし、ただ者ではないはず。 
見せる宴会芸『座って立つ』で喜んでいただけたようでこの点は良かった。 

■手裏剣 
修行の成果を見せるときがきた(笑) 
Iさんは前回までの私の実力をご存じなので、忍者道場で取れる距離めいっぱいまで下がって打った手裏剣が連続で刺さるというのに驚いていただけた。 
これは私に手裏剣を教えてくれたK山さんにも見ていたきたい。 
U田さんからは、近間でのアドバイスをいただく。 
的に直接刺すようにするというものだ。 
それから座りで打つというもの良いようだ。 
久しぶりにお会いしたしころさんと十字手裏剣と棒手裏剣の交流稽古も出来て楽しかった。 
武蔵一族にも棒手裏剣があって、形状は白井流のそれとのこと。 
試しに打たせていただいたところ、「はなれ」と「おさえ」の加減で変わるが、基本的に同じ『直打法』でいけるようだ。 

■武器術 
U田さん持参のカランビットとダガー(いずれもダミー)を用いたシビアな状況での稽古。 
駒井教練の韓氏意拳セミナーでやった『試力』と同じ状態が求められるように感じた。 
体の転換、相手との角度が重要。45度、90度。 
抜ければ入られる。 
推手のようなやり取りの中、お互いの状態を問い続ける。 
集中力が求められる。自分が居続けるという事。相手につき合うのはいけない。 

■柔道 
掴まない。位を取る。武器術で練習した角度。 
投げるというより、いかに崩すか。崩し=投げという動きになっているか。 
位を取るというのは、相手の位置に自分が行くという事、通り過ぎると言う方が良いか。 
この感覚は中々面白いが、まだここだというように感じる事が出来ない。 

■くるくる膝行 
私のくるくる膝行は、以前U田さんに教わったものだ。 
この日はコンパクトくるくる膝行を教わった。 
半身を切らない。膝で回らない。 
股関節をフリーにして、骨盤が向く方向を変えてやるだけ。 
この時上半身の肩、下半身の股関節の動きが一致しているはず。 
このやり方だとその場からほとんど離れずにくるくる出来るようになる。 

2013年1月22日火曜日

手裏剣試行錯誤(水天宮自主稽古会)


偶然、タイミングが合って中島先生と遭遇。
近いうちこの水天宮で講習会を開く事になるらしい。
少人数なら稽古出来るスペースだし、駅からも近い。
稽古場の下見に来た中島先生は、Oさんと外へ。

さてこの日も一人稽古、手裏剣である。
前回の気づきにとらわれず新たな気持ちで向かう。

これは手裏剣稽古、試行錯誤の記録です。
打ちながら考える。

--しばらく打つ--

ちょっと気づいた事がある。
・近間では「はなれ」をやや身体の前の位置で行う
ということ。
しかし近間で検証を続けて、そのまま距離を伸ばしていこうとすると、また違う。
どうも「おさえ」が効いていない。剣が回転し過ぎてしまい刺さらない。
手裏剣術での「おさえ」とは手裏剣を回転させない制御の事。
私が取り組んでいるのは、『直打法(ちょくだほう)』なので、回転は90度。
剣先が上を向いた状態で手を離れ、ちょうど90度だけ回転したときに目標に到達していれば、刺さる。
回転があわないと刺さらないので、的をねらう以前に刺さるように練習しなければならない。

ちょうど刺さるだけの回転を与えるのだけれど、距離が変われば加減も変わる。ここに技術が必要なのだ。
近ければ短い距離で、遠ければ長い距離でそれぞれちょうど90度だけ回転させなければならない。

これまでの練習である程度の刺さるようにはなっていたが、この日もとりあえず打ってみて考える事にした。
打つ前に迷わないという稽古の仕方は、韓氏意拳の稽古に通じるところがある。

--またしばらく打つ--

ちょっと、近間の場合は『直打法』とは言えないのではないかと思い始めた。打つではなく投げてしまっている感じがする。
もっとこう、手裏剣がシュッと手の内を通り過ぎる感覚がほしい。

--で、また打つ--

斬りのような打ちになってきた。
これだと近間よりも中距離(2間程度)がしっくりくる。軌跡も直打法独特の90度回転が美しい。

数を打てる環境ではあるが、集中を保つのは難しい。
集中が切れたら甲野先生の動画で手裏剣術を確認する。
年末にスマホに変えたが、ここで役に立つとは。
便利な環境にあることに感謝。


距離を変えて、当たり前のように的にさしているが、この技術はすばらしい。
威力はともかく剣先が的を向くようにならなければ次の段階に進めない。

続けていると、近距離で直打法の感覚が少し出てきた。
手の内で剣を滑らせる距離をごく短く、より垂直に近い場所で「はなれ」を作る。
「おさえ」を効かせすぎないで、あえて回転しやすくする感じか。

--こんな感じで距離を変えながらひたすら打つ、確認するを繰り返す--

距離を2間半ほどとるとちょうど刺さる感触が掴めてきた。
しかし面白い。
やればやるほど距離がどんどん伸びていく。で、近い距離でさっきやったように、、、とやってみるが刺さらない。
遠い距離用に身体が動いてしまっているのだ。

さて、どうするか。
・刺さらない近距離で試行錯誤を繰り返す
・刺さる位置で打ち続ける
私は後者を選んで稽古する事にした。
刺さった方が楽しいに決まってるからだ(笑)
というのもあるが、刺さる感覚を味わうというのが一番稽古になる気がしたのだ。

ひたすら打つ稽古法を見つけた。
・打つ
・刺さった剣先を見る
・下を向いていれば90度以上回転してしまっているので、次は距離を縮めて打つ
・上を向いて入れば90度以下の回転なので、次は距離をあけて打つ

そんな事を3時間ほど続けていたら、水天宮稽古場で取れる距離のほぼめいっぱいの距離で刺さるようになった。
短足の私で8歩くらいの距離だから、6m弱か。3間はあると思う。
動画の甲野先生も8歩分あるいているが、歩幅が大きいように見えるので少し短い距離だろう。

この距離が刺さると、もう超楽しくなってくる。
終電さえなければいくらでもやっていたい。

ここ最近の2回の稽古で的がボロボロになってきてしまった。良く剣が飛んでいく下側のコルクマットは次でもう使えなくなってしまいそうだ。車のタイヤのようにローテーションさせなければ。
あっと言う間に3時間。終電が気になり始めたので仕方なく終了。

なんかすごい上達した気がします。
一人でやってるからダメ出しされないせいかも知れませんけど。

2013年1月21日月曜日

質問に答えられないといけませんから

「あなたが抜群になれば説得力がある」 

稽古をはじめた頃、甲野先生に言われて、今でも言われ続けている言葉だ。 
プレッシャーにならないように、励ましの言葉として受け止めている(笑)
はじめた頃に比べれば大きく変わったと思うが、抜群とは思えない。 
評価はどうあれ稽古するのみですが、最近甲野先生が言う内容に変化があった。 
会話の中ではあったが、このように言われたのだ。 
「あなたも質問されたら答えられないといけませんから。」 

もちろんこの場合の質問への答えとは、言葉による説明だけではない。実践(実戦じゃないですよ)出来ないと特に初心者にはヒントにもならないおそれがある。 

私程度で”教える(質問に答える)”というのが良いのか悪いのか、正しいのか誤っているのかなどわかりようもないし、気にしてもしょうがない。 
気にすれば黙るしかないのだから、聞かれれば自分の理解の範囲で精一杯お答えすることになる。 

今まであまり気にしていなかったが、この言葉をきっかけに少し考えるようになった。 
武術を教えるというのは難しい。私が武術の他に取り組んでいる構造動作トレーニングのほうが、教えるという意味ではやりやすいかも知れない。 
もちろん、色々と動けた方が説得力が増すのはその通りだ。私が興味を持ったのは中村先生が見せたロールオーバーのインパクトの影響も少なくない。 
中村先生が解剖学的な見地から研究された構造動作理論は、本人の出来上がりのレベルにはそれほど左右されずに目指すべき方向を教えてくれる。この場合の”教える”は、同じ方向を向くように案内するという事だ。 

武術も同じように考えても良いとは思うが、私が質問する側だとしたら、説明も良いがやって見せて欲しい。あるいは体験させて貰いたいと思う。 
例えば『辰巳返し』は言葉でも説明出来る。 
・体幹と腕をつなげて丈夫な構造をつくる 
・丈夫な構造を保ったまま動く 
・相手を気にしなければそのように動ける 

細かいところを言うなら 
・腕だけで上げようとしない 
・腕をおいていかない 
・主に背中と股関節を使う 
・相手の肩口の方向に進む(飛行機が離陸するように) 

これらを甲野先生の説明を聞いて「?」だった人が、言葉だけ聞いてもわからないだろう。ちょっと説明を加えた程度の事しか言っていない。 
しかし、腕を押さえながら今確かに「丈夫な構造になっている」とか「腕だけであげようとしても駄目」ということを体感しながら聞くのでは情報量が桁違いになってくる。 
「百聞は一見に如かず」 
「百見は一触に如かず」(誰に聞いたか忘れましたが) 
これらを元に計算すれば一万倍違うことになる。 
納得してもらうには実践が必要というわけだ。 

というわけでどこまで出来るかはわかりませんが、講習会などで私を見つけたら、お気軽に声をかけて下さい! 
ちょっとだけがんばって教えた後で、中島先生の講習会などご質問に沿ったお勧めの講座をご紹介します(笑) 

手裏剣の説明が出来るようになると良いなぁ(ちょっと聞かれる場面が想像出来ませんが)。 
それから掴まない柔道技も。 

2013年1月20日日曜日

軸ってなんですか


『井桁』の日記に『軸』と書いた。
しかし『軸』ってなんですか?と聞かれたらうまく答えられない。

以前よりも確かに稽古の中で『軸』を意識出来るようになっているが、そもそも『軸』とは何だろうか。

正中線の稽古もやった事があるが、何となく相手の中心を捉えると相手が崩れやすくなるようだ。
反対に自分の中心を捉えにくくすれば、崩れにくくなる。
主に剣術の稽古をされている方との稽古で、相手の中心を捉えるというのを道具を使ってシビアに行ったりもする。

内部感覚的には、次の効果があるように感じる。
・上下の構造を強くする
・左右の基準を明確にする

先日の手裏剣稽古もそうだったが駒井教練の『韓氏意拳』セミナーでやった稽古の影響が強い。
『軸』は作るものではなく、整った状態になると発生するものという感じがしてくる。
色々混ざってくるが(笑)、中村先生の構造動作的に言えば整った姿勢で重心移動がスムーズに行われているとき、軸が立っていると言えると思う。

『軸』ってなんですか?と聞かれたら、
「良くわかりませんが、動いてみて何か上下に真っ直ぐな線があるなぁと思ったらそれが『軸』じゃないですか?」
と答えよう。
んー、適当な答えになってしまっている気もするが今の感覚にはこれが一番近いなぁ。

ところで半身動作研究会だといきなり軸の稽古はせずに正中面の稽古から始める。
面が徐々に正中線(=軸)になるように稽古を進めていく。

2013年1月19日土曜日

甲野善紀、井桁、簡単にわかる

私のブログにはアクセス管理機能がついていて、どのような検索キーワードで辿りついたのか、知る事が出来る。先日、「甲野善紀 井桁 簡単にわかる」で検索してたどり着いた方がいた。 
というわけで今回は『井桁』について。 
今の私の理解の範囲内で書いている点だけ先にお断りしておきます。 

私も甲野先生の書籍で読んだり、何度か中島先生の井桁講座に参加しているが、当時のことは知らない。 

・平行四辺形がずれる 

井桁の説明で良くこの表現が使われる。私は(ずれると何なのだ?)と思うがそのように説明された動きを体験すると、少しわかるような気がする。 
『正面押し』の開始位置から行うとわかりやすい。座りで向かい合い一方が相手の両腕を持つ。 
このまま相手を後ろ方向に崩すという稽古。 
生力(なまぢから)で押せば、相手の抵抗に合う。押されればわかるが、力負けするかもしれないが一応は抵抗できる。 
耐えた感触としては、腰や足で踏ん張って止めようとする感じがする。 
ところが『井桁』で来られると同じ止め方では崩される。 
感触としては、触れた瞬間足下を浮かされて踏ん張って耐えることが出来ない。 

・2力の合成 
『井桁』の説明を聞いて、実際に稽古して(強いていえば)しっくりくるのは、平行四辺形がずれるという説明ではなく、2方向の力が別々に働くという説明のほう。 
ただこれも物理が苦手な私の頭で理解しようとしても良くわからない。 
中島先生が動画の中で2力の合成の説明をしているようです。 

・寄りかからない 
ここから先の話は井桁で説明されたことはないのでご注意。今の私の感覚に基づいている話。 
『井桁』が2力の合成というのはその通りだと思う。 
力の構成は上下と前後。上下方向は『軸』で作り、前後方向は重心移動で作る。 
武術の稽古をしていると書籍で目にしたり、よく聞く『軸』の感覚。自分の中ではこれが何なのかという明確な定義はないが、これがあると期待できる効果がある。 
先ほど書いた、寄りかからない効果である。 
相手に寄りかからずに動けたら、それだけで動きの質としては技になっている。 
『井桁』とはこの感覚を身に着けたときにそこにあった形かも知れない。






2013年1月18日金曜日

手裏剣試行錯誤(水天宮自主稽古会)

無源会O氏の計らいで好きなタイミングで稽古が出来るようになっている水天宮の稽古場。 

この日は色々と参加したい稽古会がある日だったが、仕事の関係で稽古はあきらめていた。しかし当日、実際はどの稽古会の開始時間にも間に合わないという中途半端な時間に仕事が片づいた。 

いてもたってもいられず、急遽水天宮自主稽古会を開催することにした。 
テーマは「手裏剣」 
手裏剣しかやらないと決めた。というか一人なので手裏剣が好都合。 
忍者道場では十字手裏剣も稽古するが、ここでは甲野先生の棒手裏剣のみ。 

一人だし、投げ放題状態だが、投げれば良いというものではない。 
技術的な事は今よりもっともっとマシになったら書くことにして、『集中』である。 
一言でいえばこれだけれど、的に当てる事に『集中』するのではない。 
自分の動作に集中すると言うことだ。 

・剣(手裏剣のこと)を持ったときにどうなっているか 
・剣を挙げたときどうなっているか 
・剣を投げたときどうなっているか 
・その過程はどうか 

先日稽古した韓氏意拳でいう『状態』を確認するのに近いかも知れない。 
実際、思い切り影響を受けた状態での手裏剣稽古となった。 
いくつか気づいた点をメモしておこう 
・いかに真っ直ぐ剣が抜けていくか 
・直打法は『離れ(はなれ)』 
・集中が切れたことに気づくこと 
・自分からはみ出さない 
・剣に思いを込めない 
・的を狙わない 

最後の2つは身体が前のめりにならないほうが良いという事だ。 
2時間ほど打ち続けたが、だいぶ良いのが飛ぶようになってきた(写真は一番良かったやつ)。